春蘭

雑木林の芽吹き
雑木林が動き始めた。
今年は天候がなんだかよくわからない動きを見せているが、やはりこの季節のフィールドは爽やかで歩くのがとても楽しい。
シュンラン
気づけば足元にはたくさんのシュンランの花が咲いていた。
かつて憧れ、地元で散々探しながら見つからなかった花だが、車で小一時間も走ればそこら中に咲いている。
んむぅそんなものか…とちょっと納得しがたい思いも無きにしも非ず。
大きく気品があり、非常に美しい花だと思うが実物は誠に目立たない。
以前読んだ本には集めて食すとおいしいと書いてあったが、さてあれの調理法はお浸しだったか。
どちらにせよ、このご時世では大変に贅沢な味になるに違いない。
ミヤマセセリ
腹ばいになってシュンランを撮っていると、すぐ脇をミヤマセセリがいくつも通り過ぎていく。
地表すれすれを跳ねるように飛んでいくこの蝶にこそセセリチョウの英名skipperはふさわしかろう。
林床に降り、少々傾きかけた日差しを受けるその姿はあっという間に落ち葉に紛れて消えてしまう。

今年の春はことさらに足が速そうだ。
こういう年の春は、これでもかと圧縮されてしまうのだから。

2018年4月 山梨県北杜市

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テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

2018.04.18 | Comments(0) | Trackback(0) | 植物

ハクバツリアブ

レンギョウと桜
先週の事、とある虫を探していたのだが、どうも時期が終わってしまったらしく姿が見えない。
一時期高温が続いたせいかここで季節が一気に進んでしまったし、仕方がないのかもしれない。
とはいえせっかく来たのだから何か探していこうかと思い周りを散策していると、ビロウドツリアブが飛んでいた。
ハクバツリアブ
ああ、さっき見逃していたけれどこんなところにもいるんじゃないかと近づいてみると、なんだか違和感。
あれ?こいつビロウドツリアブじゃない?でもいやまさかねぇ…と止まるのをまって確認する。
翅には特徴的な斑紋。
げ…ハクバだこいつ…。
ハクバツリアブ
飛翔中。

ハクバツリアブについては以前も何度か白馬村まで行って探したことがあったが、出会えたのはほんの一瞬だった(こちらの記事)。
そもそもハクバツリアブってどうだったっけと手元に唯一ある資料*1 をめくってみると、これまで日本で確認されている産地は白馬村の二地点と東信の二地点、計四地点のみ。うち最近の記録があるのは白馬村の一か所だけで、もう一か所は1997年に記録があり、東信の記録は1952年と1996年の記録が一例ずつ…。
今回出会ったのは東信某所なので、24年ぶりの東信の記録になるのだろうか…そのうちどこかに投稿しておこう。
ハクバツリアブ
前回は一瞬の出会いだったのでじっくりと観察できなかったが、今回は複数個体がいたのでそれなりに観察することができた。
飛んでいるときは首元の白帯と翅付け根の白色紋が良く目立ち、まるで小さなマルハナバチが飛んでいるかのようにも見える。
また、今回見られたのはすべて♂個体だったのだが、もう少し時間を空けて訪れれば♀が見られるのだろうか。
ハクバツリアブ
ここで記事を書こうとしてちょっとネットで海外の本種の画像を検索してみたのだが、今回のはパッと見だと胸部側縁の白色条の発達が非常に弱い(つーかほとんど見えない)ように思えるのだが、んー?その辺どうなんだろう?個体差?
それともう一つ、前述の資料だとこれまでの事例の共通項を“長野県で 5月頃 標高1000m以上”として挙げているが、今回見られた地点はせいぜい標高500mちょっとの畑の脇という里山環境である。しかも気候が変だとはいえ、4月。
ひょっとしたらハクバツリアブは案外広く分布しているのかもしれない。
気になった方はぜひお近くでもその姿を探していただきたい。

この記事を読んだあなたは小さいビロウドツリアブが全部ハクバツリアブに見える呪いにかかります (呪いSE


*1 紺野 剛・濵路 久徳・田悟 敏弘,2014,ツリアブ科ノート ハクバツリアブ(和名新称)の記録 はなあぶ 37:51-58

2018年4月 長野県東信地方

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2018.04.09 | Comments(0) | Trackback(0) | ハエ・カ・アブ

クロフカバシャク

クロフカバシャク
早春の妖精、クロフカバシャク。
成虫越冬の種ばかりが目立つ頃、他の種に先駆けて空を舞う。
成虫オスは時々給水に降りてくるが、給水中は非常に敏感で近づくこともままならないことが多い。
今回のこの個体は近寄らせてくれたのに加え、長い時間サービスしてくれた。
クロフカバシャク
鋸歯状になったオスの触角が良くわかる。
動画も撮ったのだけどまだ編集中。
うまく編集できたらまたアップしたい(うまく編集できるとは言っていない)

2018年3月 長野県

テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

2018.04.04 | Comments(0) | Trackback(0) |

お供たち

テングチョウ
クロフカバシャクを探しに出かけた時のおまけたち。
テングチョウは一番数が多く、林道のそこかしこで姿を見かける。
テングチョウ
気持ちよさそう。
エルタテハ
木漏れ日の林床に降りたエルタテハ。
エルタテハは数が少ないが、他の蝶たちより一回り大きく重厚な雰囲気が漂う。
警戒心も強い個体が多く、そうすんなりとは近づかせてもらえない。
コツバメ
これにはびっくりした、コツバメ!
ちょっと早すぎるんじゃないか…と思ったが、ミヤマセセリも飛んでいたし今年の季節進行はいきなり早めのようである。
ヒメギフあたりも少し早めに出るのかもしれない。

2018年3月 長野県松本市

テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

2018.04.01 | Comments(0) | Trackback(0) | チョウ

春先の悩み

オウレン
今年もオウレンの花が咲いた。
毎年花が咲くと見に来てしまうのは、他に咲いている花がセツブンソウやフクジュソウしかないような季節に咲くからだ。
人の少ないところで咲いてくれるのも、ゆっくりと見るのに都合がいい。
そして毎年オウレンかセリバオウレンかで迷うのだが…うーんやっぱりオウレンかなぁと思う。
昨年の画像を合わせてみても、葉は一回三出複葉に見える(この写真だとわかりにくいが)。
こういうのはやっぱり両者の実物若しくは標本を見るのが一番いいんだけどなぁ。
虫も細かいところで見分けなければならないことが多いけど、植物は種や変種の境目が曖昧なことが多かったり個体変異の範囲も広かったりするのでまた違う悩みがある。

ま、それも楽しいんだけどね。

2018年3月 長野県諏訪郡

テーマ:花・植物 - ジャンル:写真

2018.03.30 | Comments(0) | Trackback(0) | 植物

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生息地:信州諏訪地方
性別:♂
ムシは好きだが見つけられない、典型的なふしあなさん。
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