
以前から南信某所のヒメシジミには変わった模様が出る…という話。
ずっと手を付けていなかったが、情報をいただいたKさんから行きませんかと誘っていただいたので見に行くことになった。
多分一人だとずっと見に行かないと思うから…というのも理由の一つ。
都合二回ほどチャレンジしたのだが、一度目は未発生だったのかヒメシジミそのものの姿が見られず。二回目に行くと羽化直後らしき弱弱しい感じの個体がいくつか見つかった。
ヒメシジミの変異については明るくないが、ここの個体の多くはこんな感じ。
クロスジ型といわれるものだろうか。

ちなみにこちら、ご近所霧ヶ峰のヒメシジミ。確かに筋は黒くない…。
そうこうしているうちに、ちょっと違うものがいたというので撮影させてもらう。
右後翅の中央に黒い模様が強めに浮かんだもの…
これが強くなると”モミジ型”と言われるそうで、限られた地域(ここでは東海地方の低地からその周辺)で見られるものらしい。
まあ、これは準モミジ型…なのかわからないが、確かにもうちょっとというところ。
同一個体を後正面から。
右側だけ黒い模様が出ていてイレギュラーな個体であることが分かる。
ちなみにこの日はこの個体だけが唯一のこうした特徴を見せた個体だった。
長野県南部の他の産地はほぼ壊滅状態?で、この産地も随分数が減っているとのこと。
年を経るごとに状況は悪化しているらしいのはもはやテンプレ。
そもそも東海地方の低地という時点でかなり開発の影響を受けやすい地域だったのがそもそも悲劇の始まりか…。
自分にはこうした特徴のヒメシジミがどれだけ貴重なものなのかよくわからないけれど、本来見られていたものが見られなくなるのはさみしいものだとは思う。
長野県 2023年6月
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2023.07.26
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今年は例年と比べて随分と春の進みが早かった。
おまけに4月後半にほとんど時間が採れなかったのもあり、ほんの数回見に行っただけで時期を逃してしまった。
この個体はなぜかニリンソウの花に興味を示していたが、たしかニリンソウは蜜を出さなかったような気がする。
謎。
2023年4月 長野県
2023.05.07
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久々に近場の里山へ。
今季初のベニシジミを見たが、もう少し飛び古しているのかなといった風体。
どちらにせよ、このオレンジ色は、見ていて嬉しくなる。
そんな里山もこういう風景が増えてきた。
しかもすごいペースで広がっている。
いろいろ口をはさむ権利などないのだが、ちょっと寂しい。
2023年4月 長野県
2023.04.20
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今年は季節の進行が異様に早く、各地で例年にないような虫の出方をしているようだ。
私もと思って少し外を歩いてみたが、もとより最近ちょっと不調なもんで…
大したものには出会えなかったが、とりあえず動いている虫たちの姿を見ればそれでも心は少し上向く。
珍しくススキにとまったルリタテハの青がひときわ目に染みたような気がした。
こういう時に大事なのは目的を定めずのんびりすること。
目をギラギラさせてると疲れてしまうことも(よく)ある。
調子がノらないうちから「あれを見つけなきゃ」なんて思うとかえってちょっと、ツラいのだ。
我ながらめんどくさい奴だと思うけどまぁしゃーないね。
2023年4月 長野県
2023.04.04
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杉林の中で青々としていたつる植物。
同行していた人が「これなんですか?」的な声をかけてくれたので見てみたのだが、地元にはない植物。どことなく雰囲気的にアレじゃないかと思うが確証はない。
とはいえ何となく「キジョランですかねぇ」と答えて葉を見ると丸い食痕。
これはもしやと思って数枚葉をめくってみる。
あ、ほんとにいた。
アサギマダラの幼虫。
近影。
過去には1,2回しか見たことがなかったのでこれ幸いと写真を撮ってみるがなんともエキセントリックな見た目である。
サイケな水玉模様は草〇彌〇かとか言いたくなるが余計なお世話か。

そしてこの肉角と正面顔。
インパクト抜群だ。

近くにあった別の株にも食痕が。

何枚かめくっていると今度は蛹が出てきた。
ん?蛹でも越冬するんか?
あるいはもう春だということで成長を始めているのか(確かに菜の花やら早咲きの桜やらは咲いていたけれど)…ちょっとわからない。
そもそもマダラチョウとかいう熱帯が本場のグループにとって、冬眠というモノがどこまで通用するのだろうか…が、オオカバマダラとかリュウキュウアサギマダラとかは成虫越冬だし…。
ますますもってワカラン。
アサギマダラの蛹を見るのは初めて。
この仲間の蛹は不思議な形をしているものだなぁ。
2023年2月 静岡県伊豆半島
2023.02.10
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