fc2ブログ

ひと月前のできごと

ということで、更新してなかった期間から。

風景
6/8はかねてから行こうと思っていた北信へ。
長閑な風景が気持ちいい。
オリンパスのアートフィルターはこういうときに遊ぶのが面白い。
千曲川
滔々と流れる千曲川。
ノビル
ノビルが伸び~る


…………………。

ブナ林
山の上のブナ林は、まだまだ残雪が多かった。
こういうときHDRが便利。
ユキグニコルリクワガタ
最初はなかなか見つからずちょっと焦ったが、何とか目的のユキグニコルリクワガタ発見。
ユキグニコルリクワガタ
こちらは♀単体ですね~。
ユキグニコルリクワガタ
しかし♀は何か匂いでも出してるんでしょうかね、明らかに♀の近くに♂が沢山いるように感じる。
で、そんなところではオス同士の小競り合いが絶えない。
ユキグニコルリクワガタ
とっさの撮影でライティングが上手くできていないけど、がっぷりと組み合うことも良くあること。
このときは結局両者で絡み合いながら枝から落ちて行った。
ユキグニコルリクワガタ
やっぱりクワガタの色じゃないよな…。
ユキグニコルリクワガタ
枝先の個体はかなり活発で、素早くちょこまかと動き回る。
ユキグニコルリクワガタ
その上良く飛びまわる。
この辺は一般的に想像するクワガタムシとはイメージが異なるのだろうけど…チャイロマルバネとかはどーなんだろうなーと想像が広がる。

ひとしきり撮影したので山を下ることに。
コブヤハズカミキリ
途中で見かけたコブヤハズカミキリ。
無事冬を越せたようだ。
タニウツギ
タニウツギの花は日本海側のイメージ。

山を下りて谷底の川へ。
アイヌハンミョウ
最初に目に入ったのはアイヌハンミョウ。

コハンミョウ
続いてコハンミョウ。

ここへ来たのはハンミョウ目当てではないのだーと探し回り、なんとか見つけた。
マグソクワガタ
黄昏マグソクワガタ。
昼間なら飛び回っているのだろうが、もう日が陰り始めている頃合いでは砂の上で黄昏ていた。

無防備すぎる。
マグソクワガタ
んー、相変わらずクワガタらしくない。
それでも姿を見られたので満足し、帰途についた。

2015年6月8日 長野県下水内郡
EOS7Dmk2 EF8-15mmf4Lfisheye,EF100mmf2.8LMacroISUSM,ストロボ(SP270EXII,MT-24EX)
OLYMPUS OM-D E-M5 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO,M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

2015.07.08 | Comments(0) | Trackback(0) | プチ遠征

生存報告

イトトンボの一種
さて、生存報告。

現在ランカウイ島ですが毎日雨が降っているし虫は少ないしで、あまり良くありませんね。
ま、こんなこともあるでしょう。
昨夜なんか風が強くて何度も目が覚めましたし、実際フィールドでは倒木が道を塞いでたり…。
何度か来ていますが、こういうのは初めてですね。

今年最後の更新になるのかもということで…今年もありがとうございました。
なんだかんだであまり更新できませんでしたが、もうしばらくは続けるつもりなので、来年も引き続きよろしくお願いいたします。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。

2014年12月30日 Langkawi Is.,Malaysia
EOS7Dmk2 EF100mmF2.8LMacroISUSM,ストロボ(SP270EXII)

テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

2014.12.31 | Comments(2) | Trackback(0) | プチ遠征

【そうだ】北信の森へ【ブナ林へ行こう】

ここのところ、遅れ気味の進行でお届けしております。

8/30、起床してからどこへ行くか思考を巡らせた。
「そうだ、北信のブナ林へ行こう」
思いつきで決定。

とは言っても、起床時刻は9時過ぎだったと思う。
相変わらず朝には弱い(夜にも弱い)。

霧のブナ林
道中は晴れていたが、やっぱり目的地に着いた頃に天候が悪化し始め、ブナ林は霧に霞んだ。
今年はどうにもこういうめぐりあわせらしい。

ヒメオオクワガタ
車を運転しながら見つけた(危ないな)ヒメオオクワガタ。
ヒメオオクワガタ
そういえばペアでいるところはまだ撮影できていなかったっけ。
背景が曇り空で大変残念…。
青空どこ行ったーーーーーーッ!

空に恨めし気な視線を向けていたら、雨粒が落ちてきた。
あーあ。

セスジスカシバ
小雨の中、車の近くを低く飛ぶのはキイロスズメバチ…ではなくて、産卵場所を探すセスジスカシバ。

そーだもうそんな時期か~と思い出しながら暫し追いかける。
セスジスカシバ
脚の配色がゴージャス。

流石に雨も降りだしたことだし…と森の中へ本命を探しに。
オニクワガタ
太い立ち枯れの根元にちんまりとしたもの発見。
オニクワガタ
小型個体だけど、やっぱりオニクワガタかっこいい。

時間的にはさほどでもなかったが、結構満足して退散した。

2014年8月30日 長野県下水内郡
EOS7D EF16-35mmf4LISUSM,EF100mmf2.8LMacroISUSM,EF300mmf4LISUSM,ストロボ(SP270EXII)

テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

2014.09.06 | Comments(0) | Trackback(0) | プチ遠征

常陸之國のカシワスカシバ

栗の木
ここのところなんだかんだと忙しく、すっかり更新が滞った。
鬱憤を晴らすべく、この週末は他の予定をブッチしてプチ遠征。
目的はカシワスカシバScasiba rhynchioides。
本州のスカシバシーズンの最後を飾る、美麗種である。
栗の葉
カシワスカシバはその名と異なり、カシワは食わないと言われている。
現在まで、日本で確認されている寄主植物は栽培クリのみ。
ならばどこでもいそうなものだが、実際には分布はかなり局所的なようだ。
何が違うのだろうと以前から疑問に思っていたのだが、実際に生息地のクリを見てみると普段目にしているものとは毛色が異なっているように見えた。
なんというか、葉がどす黒く、質感も違う。
品種が異なるのだろうか、このあたり、キーになりそうな予感だ。
蛹殻
スカシバ探しのワークフローというのは、とにかくまずは寄主を探す。
どれでも良いわけではなく、スカシバが好きそうなやや衰弱したものがポイント。
そういうものに集中的に加害するからだ。
だから、他の昆虫に適した良い森なんかでは探すのが極めて難しい。
続いて、成虫の発生期なら蛹殻を探す。
時期ならば大体残っているのでこれが大きな目安になる。
成虫を探すにしても、そう簡単にはお目にかかれないから、この辺までがマストと言っていいだろう。
今回の場所は密度がそう濃くはないらしく、一本の木には大抵数個の蛹殻が見られたのみ。
一番多い木でも10未満しか出ていなかった。
蛹殻まで見つかったらあとは周りをひたすら探すだけである。

とりあえず一番数の多い木の周辺をウロウロと探していると、小さいスズメバチのようなものが飛ぶのを確認。
カシワスカシバ♀
追いかけると枝にとまり産卵を始めた。
間違いない、カシワスカシバだ。
あとで時刻を確認すると大体14:00で、翌日の観察も含めてみると特に活発に産卵行動が見られたのは午後2時から3時だった。
ただし、それを過ぎるとぱったりと姿を見せなくなる。

個人的な感触ではスカシバガ亜科の各種は午後1時~3時ぐらいに産卵を見ることが多い。
これまでに見た種は少ないがキタスカシバ、コシアカスカシバ、ヒメアトスカシバ、コスカシバ、カシコスカシバではこの時間帯に産卵が集中しているように感じている。
また、ヒメスカシバガ亜科に関してはこの限りではないように思う(セスジなんかは午前中にも夕方にも産卵してる)。
まだ詰める余地がありすぎるが、それもこれから見ていきたい。
カシワスカシバ♀
産卵が一段落した♀が静止したのでスナップ。
数枚撮影するとこの個体は飛び立ってしまった。
結局♀をそれなりに撮影できたのはこの一回のみだったが、とりあえず安堵する。

その後、しばらく周囲を回ってみるが手がかりなし。
夕刻に近くなってきたので産卵が見られた場所に戻り、周囲をチェック…。
カシワスカシバ♂
お?
おおお?
カシワスカシバ♂
カシワスカシバの♂だった。
コシアカスカシバなどでは雌雄がかなり似ているけれど、カシワスカシバは全くの別物。

この後コーリングする♀を探して日没まで粘るが、発見はできなかった。
夕景
栗の木さんありがとう…

アメリカネナシカズラ
翌日は朝7時ぐらいから行動開始~。
セイタカアワダチソウ群落の中のアメリカネナシカズラ。
変なの。
クロアナバチ
クロアナバチは寝ぼけていたのかぼんやり。
オカモノアラガイ
オカモノアラガイがやたらと目につく。
普段見かけないだけに、余計に気になるのだろう。
ササキリ
ササキリも普段は見られない虫(諏訪には生息してないから…)。
ナミヒカゲ
栗の葉から吸汁するナミヒカゲ。
アブラムシの甘露でもついていたか?
マメハンミョウ
秋空を見上げるマメハンミョウ。
腹には沢山の卵が詰まっているのだろう。
カシワスカシバ♀
この日のカシワスカシバは不調。
この産卵シーンだけで精いっぱいだった。
ま、こんな時もあるさね。
ゴイシシジミ
ササの葉陰にチラチラとゴイシシジミが舞っていた。
信州だと標高1000mを超えないとなかなか出会わないチョウだが、そんなのが標高0m地帯で普通に見られるのだ…なんか感覚が狂う。
野道
収穫がないと疲れるが、こういう何気ない景色に癒される(現実逃避?)
チカラシバ
チカラシバもアップにすれば美しい。
光芒
やがてクリ林に夕日が差し込み…。
夕焼け
取り立てて収穫のないまま日没…。

常陸之國よありがとう…。

2013年9月28-29日 茨城県 EOS7D
EF7-15mmf4LfisheyeUSM, 17-40mmf4LUSM, EF100mmf2.8LMacroISUSM, EF300mmf4LISUSM ストロボ(内蔵ストロボ,SP270EXII,MT-24EX)

テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

2013.09.30 | Comments(0) | Trackback(0) | プチ遠征

狭山丘陵プチ遠征

ここのところランカウイ編ばっかりだったので、たまには近況でも。
いや、本来はリアルタイムの情報を優先するという自分ルールがあったはずなのだが、しばらく疎かになっていた。
少しずつ本格的なシーズンが近づいているので修正修正…。

トウキョウサンショウウオ卵嚢
3/17,18でやせがまさんのフィールドへお邪魔してきた。
一番大きな目標はトウキョウサンショウウオだったが、今年は水が少ないうえに大幅に産卵が遅れているということで、夜間も探索してみたが成体は見られず。
翌日かろうじて卵のうを1対だけ教えてもらったが、とにかく厳しいというのが感想だった。
また来年かな~。
ホシオビキリガ?
夜間、梅の花の咲いているところを訪れると、キリガの仲間が訪花していた。
ホシオビキリガだと思う。
ホシオビキリガ?
春らしい、ささやかで慎ましい風景。
ホンドタヌキ
ホンドタヌキにも出会った。
とてものんびりとした個体で、ライトを当てても逃げるそぶりを見せず、むしろ距離を詰めてくれるというのほほんぶり。
二頭でいたが、番だったのか…。
もう一頭が少し離れた場所で「早くしてよ~」とでも言いたげに待っているのが微笑ましかった。
ハスオビエダシャク
下枝には羽化したばかりのハスオビエダシャクがぶら下がっていた。

翌3/18。
強風が吹き荒れていたが、気温は高い。
ヨコズナサシガメ幼虫
クヌギの幹ではヨコヅナサシガメが盛んに摂食ちう。
コミミズク幼虫
コナラのひこばえにコミミズクの幼虫。
見事に枝になりきっている姿は何度見ても感動もの?
地元では見かけたことがなく、山梨で必死に探したりしていたが、それがここだと簡単に、しかも数も見つかるのである。
やはり暖かい地方は違うのだな~としみじみ。
コミミズク幼虫
その2。
こちらはハンノキの枝にいたもの。
コミミズク幼虫
その3。これはコナラ。
以前山梨で探したときにも感じたのだが、どの個体も垂直に近い枝に静止していて、水平に近い枝では見つけたことがない。
数を見たわけではないので断言はできないが、どーもそういう好みがあるのではないかと感じた。

コミミズクという昆虫はもともと樹冠部の生活者だと思う。
学生時代に庭木の剪定の実習ということで5mぐらいのシラカシに上って枝を落としたことがあったが、その時にやはり垂直の枝に沢山のコミミズクを見た記憶がある。
垂直の枝を選ぶということが、彼らなりの樹冠部という環境の判断基準なのだろう。

ヒオドシチョウ
トレイルの陽だまりでテリトリーを貼るヒオドシチョウ。
ビロウドツリアブ
同じく陽だまりで見られたビロウドツリアブ。
タチツボスミレ
タチツボスミレも咲いてるし…。
テングチョウ
テングチョウは…まぁ出てて当然か。
ムラサキシジミ
実はもう一つの目標としていたのがムラサキシジミの翅表。
午後になってから何度か低い位置まで降りてきたものの、翅の表は見せてもらえなかった。
これもまた再チャレンジしたい。

また、写真にこそ撮れなかったが、ムラサキシジミを探しながらゆっくりと歩く自分を何度もミヤマセセリが追い越して行った。
はぁ、もう関東は本格的な春になりつつあるんだなぁ…。
帰途の車中でそんなことを考えながら、まだまだ残雪の残る信州へと戻ったのだった。

2013年3月17/18日 狭山丘陵 EOS7D EF8-15mmf4Lfisheye,EF100mmf2.8LMacroISUSM ストロボ(MT-24EX) タヌ吉のみ少しトリミング

テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

2013.03.19 | Comments(0) | Trackback(0) | プチ遠征

«  | HOME |  »

カレンダー

10 | 2023/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

プロフィール

spatica

Author:spatica
生息地:信州諏訪地方
性別:♂
ムシは好きだが見つけられない、典型的なふしあなさん。
画像の貸し出しについては下記までご連絡ください
spatica@mail.goo.ne.jp

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索