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居並ぶ眼状紋

伊那谷
伊那谷風景 EOS5D EF100mmMacroUSM
ここ3週間ほど、ある虫を探している。
週末になるたびにひたすらコナラの冬芽を覗き込むというストイックな行動をひたすら繰り返すわけだが、相も変わらず今週も見つからず、しばらくはこの繰り返しとなりそうな気がする。
とりあえず場所を転々と変えながら探してみた結果、諏訪と伊那谷(上伊那だね)は寒いのかあまり虫自体の数が多くないが、今日長坂まで足を延ばしてみたところ、種類は違えど生きものの密度が濃いということが少しずつ分かってきた。
あともう一息。次はもう少し南下してみたいと思う。
アオクチブトカメムシ卵塊
アオクチブトカメムシ卵塊 EOS50D MP-E65mmMacro ストロボ2灯
伊那谷を訪れたのは先週のこと。小学校に上がる前から通っていた林を訪れた。
目的の虫が見つからなかったのは前述の通りだが、クヌギの枝についていたアオクチブトカメムシの卵塊を見つけて持ち帰ってきた。いままで億劫して撮影していなかったが、今日になってようやく重い腰を上げた。
アオクチブトカメムシの卵塊は極めて特徴的で、すぐに見分けがつく。どういうわけだか卵で越冬するというカメムシはあまり多くない。
アオクチブトカメムシ卵塊
アオクチブトカメムシ卵塊 EOS50D MP-E65mmMacro ストロボ2灯
全体像はこちら。見事に整列させられた卵にはなんだかエキゾチックな紋様があって、カレハガの卵と共にグッドデザイン賞でも受賞しそうな秀逸なもの。
眼状紋みたくなっている部分が卵の蓋になっていて、春になるとこの蓋部分をパカッとあけて幼虫たちが出てくる算段となっているようだ。
アオクチブトカメムシ卵塊
アオクチブトカメムシ卵塊 EOS50D MP-E65mmMacro ストロボ2灯
卵は落ちないよう膠様の接着剤で付けられている。
おまけに卵同士の間にも接着剤が充填されているという念の入れよう。
きちんと冬を越すにはそれなりの準備が必要だということだろうか。

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テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

2008.12.15 | Comments(5) | Trackback(0) | カメムシ

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ムシは好きだが見つけられない、典型的なふしあなさん。
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