トウカイコルリクワガタ
トウカイコルリクワガタの産卵痕 EOS50D EF100mmMacroUSM
昨日は午前4時起きで御柱の伐採を見に行く。午後9時を過ぎに帰宅すると、カギシロスジアオシャクの幼虫がチビアメバチの繭にすり替わっていて思わず泣き崩れそうになるが、野外でいきなり見失うよりもダメージは小さいだろうと前向きに考えることにした。
あ、恐らくココの読者の方のほとんどは御柱をご存じないだろうと思うので軽く補足すると、御柱ってのは諏訪地方で一番でかい祭りのこと。男衆が巨大な丸太に乗って坂を降りる光景(地元からブーイングくらいそうな説明だが、いきなり見たら多分こんな印象かと)は全国区のニュースでも流れたりするが、なにせスパンが長いので覚えているような人は少ないと思う。ただ、あの光景はこの祭りのほんの一部分にすぎないということだけは言える。何故かというと、自分もこの祭りの最初から最後まで見たことがないから(笑)。詳しく説明するには巨木信仰とか原始宗教とかから調べなきゃなんないので、あとは検索してください。
ちなみに多少虫ネタもあったがそれはまたそのうちに。
今日はぽんぽこ山本さんを通じて知り合ったSさんと虫採りへ。地元の渓谷のポイントをお互い教えあいながらだったが、これがなんとも面白かった。やはり一人ではできないこととか知らないことがあるわけで、経験のある方のお話はとても参考になった。まだまだやらなきゃいけないことは沢山あるなぁ。
というわけで以下は本日のムシたち。
トウカイコルリクワガタ EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
久しぶりに見ることができたトウカイコルリクワガタ♀。粗い点刻が特徴で艶消し状に見える。この渓谷ではルリクワガタ類3種を確認しているが、個体数はホソツヤルリ>トウカイコルリ>ルリのような気がする。
最近のルリクワガタ類は分類の細分化が激しくて頭が混乱しそうなんだけど、こいつは相変わらずトウカイコルリ…でいいのかな。頭に優しい。
ツヤハダクワガタ幼虫 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
坑道の中のツヤハダクワガタ幼虫。幼虫の数は多いが、とにかく成虫が出てこない。たまに出てきても死骸ばかりでがっかりする。ツヤハダの入っている朽木は固いものが多くて、普段使っているナタだと歯が立たないことが多々ある。オノなんかを使っている人が多いのかなと思っていたが、Sさんが取り出したのは極々普通のツルハシ!!で驚いた。今考えてみると、Sさんのゴミムシ好きもあっての選択だろうと思うが…自分も武器を見直さなければならない。
ツヤハダクワガタ EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
唯一の生きた成虫はSさんが削りだした♀。
ツヤハダの♀は初めて見たので結構嬉しい。それにしても、見れば見るほどクワガタらしくないクワガタだ。
ちなみにSさんは目的のホソツヤルリを結構採ることができたようだ。なんとか案内を務めることができたようでホッとした。
Sさんとはまた採集に行くことを約束して別れた。
Sさん、ありがとうございました。
イボタガ EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
Sさんと別れたあと、帰る途中に寄った自販機に大きな影。なんと今年2頭目のイボタガがくっついていた。少ないけれどいる、とは聞いていたがまさかこのタイミングで出会うとは…。
地元のフィールドとはいえ、まだまだ歩いたところはほんの一部に過ぎないし、一度で見られるものなど些細なもの。少しでも多くのものに出会うには、とにかく歩き続けるしかない。
- 関連記事
-
-
たまには甲虫散歩 2009/05/24
-
ハシリドコロのテントウムシ 2009/05/15
-
トウカイコルリクワガタ 2009/05/04
-
ネジロカミキリ 2009/04/21
-
アシナガゾウムシ・2種 2009/02/01
-
2009.05.04 | Comments(6) | Trackback(0) | 甲虫
