
コブハサミムシ Anechura harmandi
先週の日曜は山梨で今シーズンの下見。
いままで行ったことのない場所を何箇所か当たってみた。
朽木の樹皮を剥がしても、石をめくってもやたらとコブハサミムシの姿が目についた。
太めのアカマツの朽木なんかはたくさんのコブハサミムシ達が卵と一緒に見つかり、さながら子育てマンションといったところか。
毎年コブハサミムシが卵と一緒に見つかるようになると「ああ…春も近いんだなぁ…」と感じるが、今年に関して言えば「もう冬が終わってしまう…」という焦りにも似た感覚だった。
事実、冬にやっておくべきことがほとんど進んでいない。
春を待ちわびている人には申し訳ないが、個人的にはもう少し冬が続いて欲しいというのが正直なところだったりする。
2010年2月21日 山梨県北杜市 EOS50D EF100mm F2.8LマクロISUSM ストロボ2灯
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2010.02.26
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シダクロスズメバチ Vespula shidai
朽ちたコナラの樹皮を剥がしたら、越冬中のシダクロスズメバチが出てきた。

シダクロスズメバチ Vespula shidai
クロスズメバチとシダクロスズメバチは良く似ているが、顔の模様で区別できる。
…とは言っても真面目に見たのは随分久しぶり。
一応顔を撮っておいてよかった。
この類は地バチとかスガレとかヘボとか色々な名前で呼ばれる。
そういったローカルな名前が数多く存在しているということは、それだけ身近な存在だったということだろう。
以前、ある集落で「地バチ、アカバチとるな!」という看板を見かけた。
地バチはともかくアカバチはあまり聞かない気がする。
恐らくはキイロスズメバチのことだろうけれど、その場所で話を聞いていないから断定は避けたい。
地方名ってのは異物同名なことがあるから注意しないと…。
2010年2月20日 諏訪市 EOS50D EF100mm F2.8Lマクロ IS USM ストロボ2灯
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2010.02.24
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広がる森 EOS50D EF17-40mmf4LUSM
12月31日、最終日。
しばらく滞在していたBaoLocのホテルを引き払い、ホーチミン市へ向けて出発する。
街道沿いの街並みを抜け、一気に標高を下げるあたりへ来ると眼下には手付かずの森が広がっていた。
道もなく、我々にはアプローチする手段もない。
この森の中は、まだまだいろいろといるんだろうなぁ…。
さてさて、ベトナム編も今回が最終回です。
【“Vietnam again!(その8)”の続きを読む】
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2010.02.21
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ムナビロオオキスイHelota fulviventris
ケヤキの樹皮下から出てきたムナビロオオキスイ。
越冬中のこの類を見つけたのは初めてかもしれない。
以前アップした記事の中でヨツボシオオキスイとしていたものが、ムナビロオオキスイではないかと指摘を受けた。
それからずっと気にかけていたのだが、どうやら諏訪で見かけるものの大部分がムナビロのようだ。
もしかしたら寒冷地や山間部ではムナビロ、平地や暖地ではヨツボシという分布をしているのかもしれない。
2010年2月14日 岡谷市 EOS50D MP-E65mm F2.8 1-5×Macro photo ストロボ2灯
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2010.02.19
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クビグロアカサシガメ Haematoloecha delibuta
石の下で越冬していたクビグロアカサシガメ。
小型種だが赤が映える美しいサシガメ。
アカシマサシガメによく似ているがずっと小さいのですぐにわかる。
諏訪に戻ってからたまに見るようになった一方で、アカシマサシガメはほとんど見なくなった。
印象としてはクビグロアカサシガメの方が乾燥した環境でも見つかるような気がする。
2010年2月14日 下諏訪町 EOS50D MP-E65mm F2.8 1-5×Macro photo ストロボ2灯
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2010.02.18
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エゾアリガタハネカクシPaederus parallelus
地面に横たわっていた朽木の下から出てきたエゾアリガタハネカクシ。
同属のアオバアリガタハネカクシと同様に体にペデリンという有毒物質を持っているという。
私自身はこの被害にあったことはないが、水ぶくれなんかになるそうである。
アオバと違ってあまり話題にならないのは、後翅が退化しているため飛べないので灯火に来ることがないせいかもしれない。
灯火に来ることがなければこうした甲虫と人との接点はほとんどなくなるんじゃないだろうか。
ハネカクシの仲間はれっきとした甲虫だが、前翅が短くなった特殊な外見のグループ。
間違いなくマイナー昆虫の中に入るだろうけれど、様々な環境に適応していてベラボーに種類数が多く生態や形態も多岐にわたるので、そういう意味では魅力的。
ただ被写体としては小さい、速い、地味、ヴィジュアル的に種類が分かりづらいなどかなり難ありな所があるのでいつもスルーせざるを得ないのが残念ではある。
そんななかでこのエゾやアオバあたりは見た目は結構華やかだし、毒なんて飛び道具もあるしで比較的アプローチしやすいところかなぁなんて思う。
2010年2月14日 岡谷市 EOS50D MP-E65mm F2.8 1-5×Macro photo ストロボ2灯
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2010.02.17
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アリスアブの幼虫
再び日本編。
廃棄水田脇の板切れをひっくり返したら、アリスアブの幼虫たちが狭い隙間にミチミチっと詰まっていた。
アリスアブは幼虫時代をアリの巣の中で過ごす変わり者のアブ。
一昔前までは知る人ぞ知るといった風情だったのではなかろうかと思う。
私が最初に意識したのは新開孝さんの「珍虫の愛虫記」を読んだ時だったと思うが、その時は衝撃的だった。
ちなみに私はアニマは読んでいなかった(多分自宅近辺の本屋には置いてなかったのだと思う)。

アリスアブの幼虫
一匹にお外に出てもらう。
どこから見ても昆虫には見えない。
子供の頃はキノコか、あるいはガの繭じゃないのかな~なんて勘違いをしていた。
体の網目模様は何のためにあるのだろう?

アリスアブの幼虫
小さいポッチがある方がお尻。
春になると反対側から二本の角っぽいのが生え、表皮が硬くなって蛹になる。
そしてあるとき突然中から可愛いアブが出てくる…らしい。
蛹になる頃合いまで覚えていたら、回収してみたい。
2010年2月14日 下諏訪町 EOS50D EF100mmMacroLISUSM ストロボ2灯
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2010.02.15
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水田 GR-DigitalII
12/30日。この日はBaoloc滞在最終日だった。
前日のGung Reが良かったのでもう一回入ることに。
今日は朝イチからGung Reである。
こちらはGung Reに行く車中から写した水田地帯。
Baoloc周辺では水田はなく昨年はCuchiで見ただけだったので、てっきり山の中では稲作をやっていないかと思っていたのだが…。
意外な風景にちょっと感動した。
知人から虫はいつ出るの?と聞かれました。
↓クリックで続きが開きますので念のため。あと画像もクリックするとでっかくなります(なにを今さら)。
【“Vietnam again!(その7)”の続きを読む】
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2010.02.14
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エサキモンキツノカメムシ
ベトナムの続きはもう少々お待ち下さい。
一回の分量が多いと意外に手間食ってしまって…。
今回はラクダムシ幼虫と一緒に出てきたエサキモンキツノカメムシ。
冬の最中でもその透明感のある色彩はそのままで、とりたてて越冬体色に変化するなんてことはないみたい。
エサキモンキと言えばハート模様がトレードマークなんだけど、そのせいかたまに人目につくようだ。
時々名前を聞かれるので「エサキモンキツノカメムシです」と答えると大概「つまらない…」という言葉が帰って来てしまう。
虫なんてのはやたらと種類数が多いから勢いこんな名前が多くなっているけれど、やっぱり一般の人にウケがいいのは直感的にわかる名前なんだろうなぁ…なんてことを思う。
江崎紋黄角亀虫…じゃわかりにくいよなぁ。
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2010.02.11
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