ムサシセモンササキリモドキ
ササキリモドキの一群は最近まであまり知られていなかったグループ。
2006年に通称直翅大図鑑が出てから虫屋にはその名が知られ、今年バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑が刊行されたことで、ようやく一般的な人にも同定ができるようになった?という感じだろう。
自分もこれまでササキリモドキはよくわからなかったが、昨年末に大図鑑、今年に生態図鑑と入手することができ、ようやく手を出し始める気になったところだ。
無翅の種類については西日本で驚異的な種分化を遂げているが、有翅の種についてはそこまでの特殊化は見られていない模様。
だが、まだまだ研究の途上にあるこのグループ、これから先に何が起こるかはさっぱり分からない。
秋にガを探して灯火を見回っていると時々ササキリモドキが見つかる。
基本的に♂の交尾器を見ることで同定するため、♀だと厄介なところがある。
この個体についてはムサシセモンササキリモドキNipponomeconema musashienseだと思われる。
キリギリス一派なだけあって顔つきは精悍。
ナリは小さいが、とてもかっこいいグループだと思う。
ムサシセモンササキリモドキ Nipponomeconema musashiense
2011年10月16日 長野県下諏訪町産 EOS7D EF100mmMacrof2.8LISUSM ストロボ(MT-24EX,ヒカル小町Di)
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2011.10.17 | Comments(0) | Trackback(0) | バッタ他直翅系
