
ユキムカエフユシャクの探索中に見つけたコケオニグモ。
何度見ても美しいオニグモだ。
いつも見ていたのは近くの公園だったが、今回は茅野市のハンノキ林であった。
毎度毎度、フユシャク探索の際には多数のクモを見かける。
こんな季節だというのに、皆網を張って出て来ているのである。
そんなクモを片っ端から見ていくと、時々コケオニグモが混じるのだ。
この時期、コケオニグモがこのような状態で出てくるというのが他の地点で確認できた、それだけでも個人的には収穫だったと思う。
コケオニグモ Araneus seminiger
2011年11月27日 長野県茅野市 EOS7D EF100mmf2.8LMacroISUSM ストロボ(MT-24EX)
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2011.11.29
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昨日はモモブトスカシバ、ヒメアトスカシバと転戦したのち、チャバネフユエダシャクの♀が見たいと某所へ。
明るいうちに到着し辺りを一通り歩いてみたがな~んも見つからず。
諦め始めた頃、外灯の支柱についているやたらと白いフユシャクを見つけた。
んんん…?
これは…ユキムカエフユシャクくわ?
そもそもこの場所を選んだのはユキムカエがいないかとハンノキ林を選定したのがきっかけ。
一巡して本来の目的に戻ってきたわけだ。
ただ、その個体が本当にユキムカエかどうかは確証はないのとりあえず採集。
んでもって、とりあえず夜も回ってみるべ、と昨日今日の二日間歩いてみた。

これが件のフユシャク、さてどうだろう。
昨夜、採集した個体を展翅しながら比較をしてみた。
本州で近似種としてあげられるのはシロオビ、クロバネ、ユキムカエの三種。
このうちクロバネは平地性であるらしいということ(撮影地は標高1000mちょっと)、地色がもっと黒そうだということ、あと出現期からみて除外。
ただし標本を持っていないから詳しくは分からない。
あと残るのはシロオビだが、こちらは以前採ったそれらしい標本があったので比較してみる。
なんだ、全然違うやんけ。
というわけで、個人的結論としてはユキムカエ、ということになった。

個体によって地色の差があるようだが、いずれも地衣類が付着したハンノキの樹皮そっくり。

同じ場所で、ハンノキの樹幹を歩いていた♀。
一度は地上2mほどのところで静止したが、しばらく周りを見回っているうちに痛恨のロスト。
結局交尾態は確認できず、種の判別には至らなかった。
ただ、先週からの確認も含め、現状ここで見ているフユシャクはチャバネフユエダシャク、ナミスジフユナミシャク、イチモジフユナミシャク、そしてユキムカエ?の4種。
このうち候補として合致するのはユキムカエのみだし、(今回の種がユキムカエだとするなら)シロオビは見ていないから、ユキムカエである可能性は高いように思う。
またフユシャクが面白くなってきた。
ユキムカエフユシャク Alsophila inouei
2011年11月27日 長野県茅野市 EOS7D EF100mmf2.8LMacroISUSM ストロボ(MT-24EX)
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2011.11.27
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今日は思い立ってモモブトスカシバの虫エイを探してみることにした。
夏のうちにアマチャズルを見かけた場所を思い出しながら何箇所か回ったが、既に地上部が枯死して見つからないところもあり、なかなか上手くいかない。
最後に本命の場所を訪れて見たが、ここも既に枯れていたし、本に載っていたように地面に這った茎を探してみても虫エイは見つからない。
あーもう!
あまりにも見つからないので半分ヤケになって蔓をひっこ抜いてみたら…あれ?
虫エイらしきものがついてきた?
その後は蔓を追いかけて根元をちょこっと掘る、という方法でいくつか追加。
今日見かけたものはほとんどが半分もしくは全体が土中に潜っていたが、これは偶然なのかどうなのか?
来年はもう少し早めに探してみましょ。

虫エイを掘っていると中身の入っていないものも出てきた。
これはかなり形が残っているが、グズグズになったものもチラホラと。
無事羽脱したものなのか、それとも何かアクシデントがあったのか、詳しくはよくわからなかった。
モモブトスカシバの虫エイ?
2011年11月26日 長野県岡谷市、下諏訪町 EOS7D EF100mmf2.8LMacroISUSM ストロボ(SP270EX)
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2011.11.26
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11/18撮影分から。
この日はチャバネフユエダシャクの姿を多く見かけた。
これまで地元ではあまり縁がなかった種類なのでなんだかキツネにつままれたような気分だった。
今日も小一時間ほど林を歩いてみたが、♀の姿はおろか♂すら見つからなかった。
一週間も経っていないのにそんなに変わるものだろうか。
ひょっとしたら今日は少し気温が低かったのかもしれないけれど…。
とにかくしばらく探してみるつもりではある。
チャバネフユエダシャク Erannis golda
2011年11月18日 長野県茅野市 EOS7D EF100mmf2.8LMacroISUSM ストロボ(SP270EX,ヒカル小町Di)
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2011.11.25
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昨晩我が家の玄関先で小さなカメムシを見かけた。
チャバネアオにしてはヘンだしなんだろな…と確認したらイチモンジカメムシだった。
本種については温暖な地域で見かけるような印象があったので驚いた。
twitterでツイートしてみたところ、やはり内陸部、それも標高約800mの場所での記録は珍しいだろうとご教示いただいた。
諏訪でもヨコヅナサシガメはかなり見かけるようになってきたが、イチモンジカメムシは分布を広げてたりするのだろうか?
その前に侵入してくるとすればシロヘリクチブトカメムシだろうが、今のところ見かけていない。
イチモンジカメムシ Piezodorus hybneri
2011年11月20日 長野県下諏訪町産 EOS7D EF100mmLMacroISUSM ストロボ(MT-24EX,SP270EXⅡ)
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2011.11.20
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この週末は雨の予報だったので、昨夜のうちに灯火を少し見回った。
とある灯火の下で色鮮やかなヤガの姿。
この仲間には疎いので種類は分からなかったが、キリガの仲間かなと思いつつ撮影。
帰宅後に調べたらゴマダラキリガという種類のようだ。
既にフユシャクシーズンに入っていて、これまであまり見ていなかったチャバネフユエダシャクが多数、標高が高いところでは既にInurois属の姿も見られた。
キリガにフユシャク…さすがに本格的な冬モードに変えていかなければいけないかなぁと感じた夜だった。
ゴマダラキリガ Conistra castaneofasciata
2011年11月18日 長野県茅野市 EOS7D EF100mmf2.8LMacroISUSM ストロボ(SP270EXⅡ、ヒカル小町Di)
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2011.11.19
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雑木林の中、わずかに滲出し続けていたコナラの樹液にコガタスズメバチが来ていた。
クヌギはよく樹液を出すが、出ているシーズンは短い。
一方コナラは樹液を出す量が少なめだが、春早くから秋遅くまで樹液を出し続ける。
そもそも当地にはクヌギが少ないので、虫を呼ぶ樹液を出す木と言えば一にヤナギで二にコナラ、三四がなくて五がハンノキとハルニレ、番外でイチイとキリというところか。
ミズナラが樹液を出しているところはまず見ない。

威嚇を撮ろうとしたのだが、いくらけしかけても樹液がお好みということらしく、ポーズは一瞬だけだった。
コガタスズメバチ Vespa analis
2011年11月13日 長野県岡谷市 EOS7D EF100mmf2.8LMacroUSM ストロボ(MT-24EX)
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2011.11.17
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すでにスレたコバネイナゴ。
体色も茶色くなっていて動きは鈍い。
先日この場所で見たコバネイナゴが気になっていた。
普段見ているコバネイナゴより小型で翅がやたらと短かったからだ。
探し直して見たところ、当初のイメージよりは幾分特徴が出にくい個体しか残っていなかったが、それでも普段見かけるものよりは翅が短い気がする。
調べてみると寒冷な地域でかつ水分が多いところのコバネイナゴはこうした特徴が出るとのこと。
確かにこの場所も湖に面した草付きだった。
直翅大図鑑にも山地型という記述があるが、その後ろには(信州佃煮型)という素敵な名が付してある。
コバネイナゴ Oxya yezoensis
2011年11月5日 長野県茅野市 EOS7D EF100mmf2.8LMacroISUSM ストロボ(内蔵、SP270EXⅡ)
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2011.11.07
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先日エンマコオロギを撮影しようとしていたら出てきたシバスズ。
実は何度か探していたのだが、大体見つからなくて諦めていた(笑)。
某文献によると諏訪地方のシバスズは芝地でなければ見つからなかったらしい。
それから既に30年経っているので今では状況も変わっているのかもしれないが、芝地でしか見つからなかったということは芝と共に持ち込まれた可能性があるのかも。
シバスズ Polionemobius mikado
2011年11月2日 長野県下諏訪町 EOS7D EF100mmf2.8LMacroISUSM ストロボ(MT-24EX)
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2011.11.05
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