夏後半
先々週の末から先週にかけて、またタイへ行っていた。
まぁその報告はひとまず置いておいて(4月分も終わってりゃしねぇ…)、帰ってきてからのフィールドなど。
8月の声が聞こえてきたのでムモンアカシジミを確認にいつもの場所へ。
下草にとまっている個体がいないかと林縁を歩いていると、ホソバセセリが飛び出してきた。
ホソバセセリは南方系のチョウなので、諏訪で見られる場所は多くはない。
フィールドガイド日本のチョウで分布を見てみれば、やっぱりこの辺がギリギリである。
むしろ、諏訪より暖かいとされる北中信に分布していないことになっていたのは意外だった。
ここは安定して毎年見られているが、その度にオッと思う存在だ。
ホソバセセリ好みの林縁の草地の雰囲気が分かるだろうか。
ホソバセセリを撮っていたら諏訪のHさんが長竿を携えてやってきた。
お互い考えることは同じらしい。
しばらく探して姿が見当たらなかったのだが、Hさんが執念で一頭を梢からたたき出した。
何度か刺激していると草むらに降りてきたので激写ー。
このチョウ(とミドリシジミ)が見られるようになるともう夏も終わりだなぁと思う。
Hさんと分かれて次はヒメヒカゲ。
よく行く場所の近くではあるが、前回撮影に行ったのはもう何年前だろう。下手したら10年とか経っているだろうか。
記憶通りの場所にいてくれるはずと狙いの草むらへ。
しばらく歩いていると足元からいくつかが飛び出してきた。
よかった、まだ健在らしい。
今年は発生が例年より早かったそうで汚損した個体が目立つ。
できるだけ綺麗な雌雄を狙う。
♂。まだそこそこ綺麗なのがいる…が、少ない。
♀は銀の縁取りがおしゃれ。
裏地のカフェオレ色といい、なぜこの種だけがエレガントなのか(北海道ならシロオビヒメヒカゲがいるけど)。
あるいは贔屓目ということもあるのかもしれぬ。
下山途中、道のすぐ脇にノリウツギが咲いていた。
みるとハナカミキリがたくさん来ていたのでどうせだし寄り道することにする。
おなじみヨツスジハナカミキリ。
意外と撮り忘れるフタスジハナカミキリ。
他にもマルガタハナカミキリやツヤケシハナカミキリ、オオヨツスジハナカミキリも飛んでいるところが見られた。
…と、やや大きめで真っ黒いカミキリが飛んできたのに気づく。
何だろう?変異個体?
そいつはすぐ近くに飛んできて花の上にとまった。
げげげ、パキタ(キベリカタビロハナカミキリ)じゃん!ここにもいたの!?
半分パニックになりながら、何とかカメラに収めた。
実を言うとパキタを見たのはこれが初めて。
憧れと共に有名産地に撮りに行くのはなんだか癪でずっと放置してきた種だったが、まさかこんなとこにいるとは…。
最後のサプライズに意表を突かれつつ、夏の終わりはもうすぐそこ。
2016年7月 長野県岡谷市、塩尻市
2016.07.26 | Comments(3) | Trackback(0) | 雑記
