
画像は先日見つけたキタウロコアリ。
寒さのせいか微動だにせず、水滴を背負ったままじっとしていたのが印象的だった。
気が付けば2016年ももう終わり。
色々あったようななかったような、不思議な年でした。
本年も一年間ありがとうございました。
また来年もご愛顧の程、よろしくお願いいたします。
それでは皆様、よいお年を。
2016年12月 山梨県甲府市
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2016.12.31
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とある公園にて。
これまであまり気にしていなかったが、エノキがあるのに気が付いた。
早速根元の落ち葉をめくっていくとすぐにビンゴ。

オオムラサキの越冬幼虫が出てきた。
ゴマダラチョウは確認できなかったが、きっといると思う。
ゴマダラチョウの幼虫は越冬するとこに葉の種類にあまりこだわらないようだが(極端な例としてケヤキの樹皮下から出てきて驚いたことがあった)、オオムラサキは頑固者らしくただ盲目的に食樹の葉に拘る。
理由があるのか、ちょっと気になる。

定番の正面顔。
相変わらずあざといなぁ。
2016年12月 長野県上伊那郡
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2016.12.26
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ここ数年、フユシャク観察をすると毎年出会っていたコケオニグモ。
今年もフユシャク探索の際に出会ったのだが、いつもと違って背中に何か背負っている。
最初は寄生蜂の卵かなと思っていたのだが、写真を撮って確認するとどうやら卵ではなく幼虫のようだ。
Twitterに載せてみると、早速研究者の方からSinarachnaという属の種と思われるとご指摘いただいた。
こういう第一線の方からの反応がすぐに返ってくるのが今のネット社会の凄いところだし、実にありがたい事だ。
ちなみにこの件がきっかけで買ったまま積読になっていた東海大学出版の“クモを利用する策士、クモヒメバチ”を慌てて読んだのはここだけの話。

翌週、改めて確認に行くと見失っていた上写真の個体に加え、下写真の別個体も見つけることができた。
しかもこちらも幼虫付き、思わず何かあるのではないかと勘繰ってしまいそうな状況である。
この二個体はどちらも採集して専門家の下へと旅立った。
結果はどうなるかわからないが一例でもデータが取れれば観察者冥利に尽きるというものだ。
もし可能ならば今後も“クモのヤヴァいお荷物”にもちょいと気を配っていければと思う。
2016年12月 長野県諏訪郡
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2016.12.16
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湘南でムラサキツバメを探しているときに、ある葉に目が留まった。
何か黒い粒がいっぱい密集していて…すべてハエである。
おお…凄いと思っていたが案内役の尾園さんはなぜ私が興奮しているのかわからない様子。
その後近くで複数の集団が見つかったことやお話を伺って分かったのだが、これはこの辺りではごく普通に見られる光景らしい。
だが、こちらにとっては初めて見る光景である。
ところ変われば虫変わる、ということであろう。

これはヤマギシモリノキモグリバエ(か、その近縁種)とのこと。
なぜこのような露出した部分に集まるのだろうか?
いや、集まるからには何かメリットがあるに違いないのだが…。
たまたま訪れた旅の人間にはちょいとその意図が測りかねる行動なのであった。
2016年12月 神奈川県湘南地方
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2016.12.13
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12/10はSSPの技術研修会と忘年懇親会があったので上京。
今回も色々刺激を貰って帰ってくる。定期的なこういう刺激は大事。
翌12/11日は
尾園暁さんにご案内いただき湘南へ。
朝のうちは思ったよりも寒いなと思っていたが、日差しが差してくると流石に暖かくなってくる。
今回の大きな目的としてはムラサキツバメの越冬集団を見てみたいとリクエストさせてもらっていた。
着いて間もなく荷物をゴソゴソやっていると、すぐに「この上です」と上を指さす尾園さん。
見るとすぐ近くにびっくりするぐらい大きな越冬集団があった。
初めて見る越冬集団がこんなに大きなものでいいのだろうかと訳もなく申し訳ない気持ちになる。
右側の集団。たぶん30頭ぐらいいる。

谷戸に沿った日当たりのよい道を歩きながら林縁を覗き込んでいくと転々とウラギンシジミが見つかる。ウラギンシジミ自体は諏訪でも見られないこともないけれど、こうして越冬しているものを見た記憶はない。春先に見たことがない事から鑑みれば、ほとんどの個体が越冬することができずに命を落とすのだろう。
それにしても、まだ雰囲気が秋だ…。南関東には冬がない…ように感じる。

魚露目とTG-4でどーん。

二匹並んで止まっている微笑ましい光景も。
尾園さんも見たことがないシーンだそうだ。

さらに気温が上がり、どこからともなくムラサキツバメ達が飛び出した。

あ、降りてきた…と思ったらムラサキシジミ。
まーこれも地元じゃ滅多に見られないチョウではある。

再びムラサキツバメ。
裏面はムラサキシジミやらと共通する感じだが、サイズが一回り大きい。
素直な感想で「ああ…これはFlosだ…」とか思ってしまった私はもう駄目な人なのかもしれない(※Flosはニセムラサキツバメとも呼ばれる属)。
そして裏面はよくあるArhopala模様と言いたくなる…。
つまりこのチョウはとても東南アジア的な雰囲気。

雌の翅表は誰が見ても美しいと言えるだろう。
角度によって色はさまざまに変わる。

で、問題は♂。全然色が出ない。

もう少し水平に翅を広げてくれれば良いのだが…。
綺麗な個体の撮影はまたの宿題に。

あと意外だったのは翅の破損が激しい個体が多い事。
この個体のように大きく翅を欠損した個体も見られた。
話を聞けば越冬途中で落ちてしまう個体も多く、時が経つにつれ集団は小さくなっていくとのこと。
この中で来春まで生き延びられる個体はどれだけいるか…。
やっぱり自然はそんなに優しくない…な。
2016年12月 神奈川県湘南地方
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2016.12.12
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コナラの枝先にしがみついていたカシアシナガゾウムシ。
コミミズクの幼虫やゼフィルスの卵などを探しているとときどき見かける。
このまま冬を過ごすはずだが、春はまだ当分先。
もう少し暖かそうな場所で越冬しろよと言いたくなるが、これが彼らのスタンスなのだから仕方ない。
そう、彼らの越冬はまだ始まったばかりだ!(打ち切り感
2016年12月 山梨県北杜市
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2016.12.09
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クロスジフユエダシャクを探しているときに出会ったアオクチブトカメムシ。
夏には美しい金緑色をしていたはずの体もずいぶんと色褪せてしまっている。
懸命に木を登っていたが、本種は卵越冬であり成虫で冬を越すことはできなかろう。
この個体があとどれだけ生き延びられるかはわからないが、きっと最後まで足掻き続けるのだろう。
2016年12月 山梨県北杜市
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2016.12.07
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