フジハムシのそっくりさん(謎)
数年前からその名前だけ聞いていたフジハムシのそっくりさん。
その名をサクラムジハムシという。
ハムシハンドブックにも載っていないしネット上の情報も限られるドマイナー種だが、赤と黒のコントラストが美しいハムシである。
写真だと違いが分かりにくいかもしれないが、実物はフジハムシより一回りほど大型で体型が長細く、フジハムシを見慣れている人なら間違いなく違和感を感じるだろう。あと図鑑を見ていたらカンバムジハムシというのもいるようだが、そちらはだいぶ色が違うようだ。
ホストはその名の通りサクラ類(保育社の甲虫図鑑にはウワミズザクラと記述がある)のようだが、ここでの観察ではむしろナナカマドに多くの個体が見られ、こちらの方がよほど好まれているのではないかと感じられた。
周囲のナナカマドに見られた幼虫。成虫も同時に見られたことから、おそらくサクラムジハムシの幼虫だろう。前述のサクラ類やナナカマドの他、アズキナシ(現地ではわからなかった)でも幼虫を見ることができたことから、バラ科木本をそれなりに広く食樹とするのかもしれない。
生息地近くの森の中。諏訪の森とは違って下草が豊かだ…。
本来信州の森もこうでなきゃ…ねぇ。
2023年5月 群馬県
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2023.05.29 | Comments(0) | Trackback(0) | 甲虫
