コシアカスカシバ
昨年見つけたコシアカスカシバSesia scribaiの生息地を訪れた。
昨年は既にシーズンが終わった後だったからダメだったが、一年待った甲斐がありようやくその姿を確認できた。
記念すべき、信州のコシアカスカシバ。
最初に訪れたのは8/25だったが、♂はもう既にスレている個体ばかり。
関東当たりでは8月の下旬から発生するというが、こちらでは少し早めに羽化が始まるのだろう。
9/1、再び同じ場所を訪れると、羽化したばかりであろう美しい♀が幹にとまっていた。
コシアカスカシバは同属のキタスカシバやカシワスカシバと比べると雌雄の違いが少ないが、強いて挙げるなら♂の方が翅の縁取りが細い他、確実に区別するなら触覚が鋸歯状になっているかどうかで見るのがいいと思う。
こちらは一足早く産卵していた個体。
コーリングする♀。
時刻は午後3時ぐらいだったが、これは通り雨直前の天気に騙されたイレギュラー…?
実際にはもう少し遅い時間帯にコーリングをすると思われる。
この後雨が降ってきて一時避難。
そういえば両日とも風が強く吹いていて、思ったように撮影できなかったのが悔やまれる。
しばらくして再び同じ♀を見に行くと既に交尾が成立していた。
♂が強烈にスレている個体なのが残念。
とにかく信州のコシアカをようやく落とせて一安心。
県内の状況をあたってみると、今回の長野市のほか佐久と小諸には生息しているようであり、いずれも千曲川に沿った地域である。
これも一つの目安とはなろうが、南信の飯田から南信濃辺りにかけては分布していてもおかしくないし、どんな分布をしているのだろうかと気になる。
2013年8月25日、9月1日 長野県長野市 EOS7D EF8-15mmfisheyeLUSM,EF100mmf2.8LMacroISUSM ストロボ(SP270EXII,MT-24EX)
2013.09.03 | Comments(2) | Trackback(1) | ガ
