キタササキリモドキ
葉上のキタササキリモドキTettigoniopsis forcipicercus。
ササキリモドキ類は樹上生活を送る小型のキリギリスの一群。
直翅類には疎い自分だが、なぜかササキリモドキ類にはミョーに魅かれるところがある。
パッと見はキリギリス類そのものだが、どこか違うぞと思わせるディティールに何か思わせるところがあるのかもしれない。
無翅のササキリモドキ類は西日本、特に四国で強烈に種分化を遂げているらしい。
残念ながら東日本の大部分の場所で見られるのは本種のみとのこと。
キタササキリモドキの尾肢はご覧のように単純な形状だが、バッタ大図鑑やバッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑では多くの種の尾端が図示されており、それを見ていると「何だこりゃ!?」と言いたくなるような複雑怪奇なものすらある。
同じところにいたのでおそらく同種の♀だと思う。
これまで♀は何度となく見てきたが、♂を見るまで種の同定ができなかった。
翅はないが正の走光性があるのか、秋の灯火周りで姿を見ることが多い。
これからの時期、山間部の灯火を夜間に見回れば割と簡単に見られるはずだ。
その面構えが捕食者の眷属であることを物語る。
2013年9月7日 長野県茅野市 EOS7D EF100mmf2.8LMacroISUSM,MP-E65mmf2.8Macrophoto ストロボ(MT-24EX)
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2013.09.08 | Comments(0) | Trackback(0) | バッタ他直翅系
