二人の女王様
5/11の夕刻、一頭のキアシナガバチが自宅車庫の軒先に消えていくのが見えた。
あ、今年も巣を作ったなぁ…女王単独のうちに処理しないと…と思いながら覗きこむと二匹の成虫の姿。
ありゃ、もうワーカーが出てるのか、面倒な…。
いや、しかしいくらなんでも早すぎやしないか?
慌ててカメラを持ち出し、巣に近づいてみる。
やっぱり険悪な雰囲気である。
この二匹、明らかに敵対している。
様子を観察しているともみ合いながら噛みつこうとしたり腹端を向けたり。
どうやらどちらも女王で、どちらかが創設♀、もう一匹が侵入♀ということらしい。
とりあえず自宅にある日本動物大百科と日本の真社会性ハチ図鑑を見てみると、どうも本種の場合は比較的頻繁に多雌創設が行われるらしい。
また、巣に創設♀以外の♀が受け入れられるかどうかも、場合によって異なるとのことであった。
セグロアシナガバチの場合は乗っ取りのこともあるらしい。
いずれにせよ、今回はたまたまその侵入現場に居合わせたようである。
観察していたのは30分ほどだったが、その間、激しいとまではいかない、なんというかヌルいキャットファイトが延々と続いただけだった。
相手を本格的に追い出そうとするわけでもなく、けれど放っておくほどでもない。
時々自分を体をクリーニングし(その間停戦)、また小競り合いを再開…ということを繰り返していた。
それから4日。
今朝の段階ではまだ二匹は同居していた。
この後どのような推移を辿るのか見届けたいが、場所が場所である。
そのうち巣は排除されるだろう。
とりあえず、その日が来るまでは気にして見たいと思っている。
2014年5月11日 長野県諏訪郡
EOS7D EF100mmf2.8LMacroISUSM ストロボ(MT-24EX)
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