諏訪の國の浦島太郎
5/24、休日出勤の帰りにある神社を訪れた。
何の変哲もない小さな神社だが、一応目的があった。
それは神社の脇を抜けた奥、この写真では本殿とケヤキの木の隙間から見えている場所だ。
その目的は、ウラシマソウ。
その存在を知ってはいたが、記憶にある限り、これまで見たことがなかった花の一つ。
仏炎苞の中から長く伸びた付属物を浦島太郎の釣竿に見立ててこの名がついたそうな。
はて、暖地に多いのかなとも思ったのだが、図鑑で見る限り北海道にも分布しているようだ。
場所によっては優先するのかもしれないが、自分が動いている範囲では少ないのかもしれない。
ここの情報は今まで知らなかったが、昨年の秋、スカシバを探してウロウロしているときに偶然たどり着いた。
まさかこんな近くにウラシマソウがあるなんて…そのときはちょっと目を疑ったのであったが、こうして現実目の前にあるのを見ると結構感無量ではある。
この神社は背景からも分かるとおり、住宅地の中にあり、ウラシマソウは地区の方に守られているようだ。
立ててあった看板には、この周辺では群生地はここだけ…というくだりがあった。
うん、確かに見たことないわ。
群生どころか単独株すらもね。
しかし、ウラシマソウのような目立たない花をこうして守り、○○祭りみたいに客寄せパンダにしないところが素晴らしい。
ホタルだカタクリだモミジだなんて言って幟を立て、騒ぎ立てている人間に爪の垢を煎じて飲ませたい。
…………ウラシマソウ祭りをやって人が来るかというのはこの際別問題。
満足して帰ろうとすると、手水舎の脇のスギにヒメスギカミキリがウロウロしていた。
2014年5月24日 長野県岡谷市
OLYMPUS OM-D E-M5 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO,M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro,,M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R+FCON-P01,ストロボ(FL-300R)
2014.06.07 | Comments(0) | Trackback(0) | 植物
