初夏の谷筋
5/25、ムカシトンボを探していつもの沢へ。
沢沿いには少し背丈を伸ばしたルイヨウボタンの花が目についた。
しっとりとした林床に良く似合う花。
クリンソウも咲き始めていた。
ムカシトンボのポイントにあと少し…というところで、忽然と目の前にヤマシャクヤクの花が現れた。
ここには何度か来ているが、これまで見た記憶がない。
時期がいつもと違うのか?それともこれまで咲いていなかったのか?
久しぶりに見たが、やっぱりいい花だ。
たまにはこんな写真も撮ってみた。
いくつか花はあったが、他の花には虫食い痕が目立ち、綺麗なのはこの一株だけだった。
ヤマシャクヤクの花に虫食い痕…といえばあの虫…。
う~ん…でも、まさかね…そんなことを思いながら花を眺めていたら、目の前で黄色い塊がヤマシャクヤクに降りてきた。
ひいぃ…コレ…は!
フタスジカタビロハナカミキリじゃー!
成虫はとくにヤマシャクヤクの花に好んで訪花する(というかほぼ依存?)というこのカミキリ、カミキリ屋ではない私にとっても憧れの一つだった。
まさかこんなところにいたとは…。
無心に花粉を喰らう。
カミキリ自体はさほど派手ではない…というか、マルガタハナカミキリチックでもある。
だが、いる花がヤマシャクヤクなので、非常にゴージャスに見えるのである。
しばらくの間、数頭のフタスジカタビロが入れ替わり楽しませてくれた。
憧れていたカミキリだけに採集しようかと手に取ってみたが、やっぱりやめておいた。
また来年出会えるならそっちの方がいい。
ムカシトンボには出会えなかったがいい気分で帰路に付いたのだった。
2014年5月25日 長野県茅野市
EOS7D EF100mmf2.8LMacroISUSM,EF8-15mmf4Lfisheye,ストロボ(SP270EXII,MT-24EX),一部トリミング
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2014.06.08 | Comments(2) | Trackback(0) | 甲虫
