セスジスカシバ
薄暗くなってきた夕暮れ、クマイチゴ葉上のセスジスカシバ♀。
セスジスカシバは大型でありながら比較的簡単に見られるスカシバ。
とはいえ、時期は意外とシビアで一か所でのシーズンはせいぜい10日ほどか。
数年前には時期すらわからずボロしか見られなかったことを思えば、最近はその姿を見かけてもさほど感動はしなくなってきてしまったあたり、贅沢になりすぎてしまったのかと感じる。
だが、見慣れているのはあくまで産卵している♀ぐらいのもの。
♂は偶然に見つけることすら難しく、これまでは縁がなかった。
このときはちょうど♀が処女♀だったらしく、普段見かけない♂が何頭も飛んでいるのが確認でき、葉上にとまった♂も見ることができた。
♀と違って大きく発達した櫛歯状の触角は♂の特徴。
もっと言うなら、こうした触角の極端な二型が見られるのもセスジスカシバ類ぐらいのもので、大部分のスカシバではよく目を凝らさないと見えないぐらいの違いしかないのだが。
周囲の♂は不規則に飛び回るばかり。
状況にもよるのだろうが、案外すんなりと♀にたどり着くのは難しいようだ。
…とか言って油断していたら、目を離したすきに交尾が成立してしまい、地団太を踏んだ。
身近なモノにもまだまだ見慣れぬシーンが多すぎる。
5.Sep.2015
長野県諏訪郡
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