とげふたをのきみ
どうにも出不精気味な最近。
たまにはちょっと遠出でもと、らな・ぽろささんに教えていただいた山梨のポイントへ。
目的はあの何度も辛酸を嘗めさせられている、トゲフタオタマムシである。
しっかしポイントまで教わってるのになぜ何度も敗北するかなぁ…
今回の戦場はこちら。
なんかやたらとガレガレしている斜面である。
スギとヒノキとそのほか常緑樹の林、しかも曇りで薄暗いので正直あんまいい気持ではない。
タマムシなんだからもっと明るくてさわやかなところにいればいいものを…とブツブツ言いつつひたすらスギ、ヒノキの樹皮を剥がしていく。
…やっぱりさわやかな作業じゃないな。
ひたすら皮むき作業に徹してしばし。
やっぱりトゲフタオなんて幻なんだ都市伝説なんだと思いなおし始めた頃、ようやくどこかで写真を見たことがあるようなシルエットが目に入る。
都市伝説じゃなかったのか…。
興味のない人から見れば単なる茶色い地味な虫なんだろうが、贔屓目補正が掛かった虫屋アイで見るならばやはり良い虫ということになるのである。
うん、これは地味じゃない、渋いんだ。
なにはともあれ宿願叶う…。
薄暗い森の地味なタマムシは想像以上に佳き虫であった。
久しぶりに充実した気分で早めの帰途に就く。
うん、よきかなよきかな。
22.Nov.2015
山梨県
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2015.12.03 | Comments(4) | Trackback(0) | 甲虫
