シラカバ林の小さな宝石
早春のシラカバに見られる小さな宝石。
毎年決まった場所で見られるので今年も様子を見に行ってみた。
キンマダラスイコバネ(青)。
サイズは頭から翅先まで5mm前後と言ったところ。
小蛾類らしい、個人的には展翅などしたくないサイズである。
スイコバネガ科は体に負けない小さなグループで、こちらでは邦産で12種ということだそうだ。
幼虫はリーフマイナーで成長しきると地中で蛹化しそのまま翌春まで越冬…ということは、こいつもスプリングエフェメラルということになる。
もっともこれだけ小さいと目を向ける人も限られるとは思うが…。
キンマダラスイコバネ(紫)
この色は確実に異なった2タイプがあり、以前撮影した時は色が違うタイプ同士での交尾だったため雌雄差ではないかと思っているのだが、他に多型の例はいくらでもある。決めつけるのは早計かもしれない。
ちなみに違う日に来たら下草にはほとんどいなくて、わずかに目が届く新葉にいる個体を観察できた。
これまではシラカバの下草にいるものばかりを見つけていたのだがそれは悪天で下に降りてきてしまったものを見つけていただけか、あるいは羽化して間もない個体を見つけていたか…。
生活史を見てみるのもいいかもしれないけど小さいしなぁ…とやっぱり手は出ないのであった。
2016年4月25~30日 長野県茅野市
EOS7DMarkII
MP-E65mmF2.8Macrophoto
EF180mmF3.5LMacroUSM
ストロボ(SP270EXII,MT-24EX)
2016.05.03 | Comments(0) | Trackback(0) | ガ
