白馬の山に幻を追う
今年のチャンスはこれで最後と今年二度目の白馬詣で。
もちろんギフやクモツキのような華やかなものが目当てではなく、至って地味なやつがターゲット。
昨年は自力発見をしようとして空振りだったので、今回は資料を用意しての既知産地探索である。
探し始めて二時間ほど、なんどかビロウドツリアブに騙されたが、目的の輩は見つからない。
流石にもう時期が遅すぎたか…と引き返す帰り道、小ぶりなツリアブを見かける。
…何か違う…………のか?
半信半疑でとにかくシャッターを切る。
続いて近づこうとするが警戒心が強くて近づけず、あたふたする間に飛んで行ってしまった。
とにかく画像チェック。
む……………これは…!!
強引にトリミング。
小ぶりな体格…
翅の模様…
は…ハクバツリアブ(今回のターゲット)ぢゃー!!
ということで、その後2時間ほど張ってみたがこの個体以降に姿は見られず残念であった…。
このハクバツリアブ、資料によれば日本での分布が確認されたのはごく最近の話だがこれまでに北米と中国の分布が知られているという。
また、過去の標本から白馬以外の長野県内で複数個体の採集が確認されているとのこと。
採集状況の共通点が長野県内の標高1000m以上の地点で5月…という情報の少なさであるが、それだけにどこにいてもおかしくないということでもあろう。
またこの季節に山を歩く際は気を付けて歩くこととしよう。
しかしこれだけ目立つ種類がずっと知られていなかったたというのも面白いな~。
帰り道でクロスキバホウジャクに慰めてもらった(´・ω・`)
2016年5月13日 長野県白馬村
EOS7DMarkII,EF16-35F4LISUSM,EF100mmF2.8LMacroISUSM,ストロボ(SP270EXII)
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2016.05.15 | Comments(2) | Trackback(0) | ハエ・カ・アブ
