堤防のフワフワ
あ、あれ見たことがないから見に行ってみよう、とふと思い立って山梨へ。
この辺かしらと適当に歩くこと何か所目か。
視界の隅に入ったそのチョウはこれまで見たチョウの中で最もゆっくりと飛んでいた。
ホソオチョウ。
名前は良く聞くけれど、実際に見たことはなかった。
わざわざ見に行かなかったのは、移入種であるということも一つの理由にはなっていただろう。
飛び方ひとつとってもやはり日本のものと異質である…と感じるのは前述と同じ理由のせいか。
この日は♂だけで、雌の姿は見当たらなかった(気づかなかっただけか?)
ここで繁殖してるかわからないしね~と歩いていたら、ノコギリカメムシが目に留まった。
お、と立ち止まってみればその隣に怪しい影。
あー、ここで繁殖してたかー。
ノコギリカメムシ、お手柄。
ある程度成長した幼虫と、まだ小さい幼虫。
やや擦れた成虫が飛んでいることを考えればちょうど発生の後期、次の発生への端境期への入り始めというところのようだ。
それにしても、堤防のウマノスズクサなんて結構過酷な環境のように思えるが…。
「故郷とは遠く離れた異国の地、厳しい環境の中で生きていてキミらはどう感じているのかね?」
そんなことを聞いてみたらどんな答えが返ってくるのだろう、なんてことを考えていた。
2016年6月 山梨県
2016.06.29 | Comments(0) | Trackback(0) | チョウ
