収穫の季節
先日、ちょっとした事情でアリが必要になったので探しに出かけた。
が、地元ではもう既にほとんどのアリの活動が終わってしまっていたので山梨まで足を延ばすことに。
適当なところに車を止め、地面を見ながら歩いていると早速そこそこの大きさの黒いアリを発見。
クロヤマアリにしては動きが鈍くて、見てすぐには種名が出てこない。
んんん…?と見ていて、ああ、こいつはクロナガアリだと思いだす。
普通種らしいのだが活発に活動するのは収穫を行う秋だけで、あとは巣の中からあまり出ることもなく引きこもり生活を送っているので目につく機会は案外少ない。
そういや地元では見たことがあるだろうか?はっきり覚えていないほど影が薄い。
見つけたところには巣の入り口があり、沢山の働きアリがうごめいていた。
植物の種子を専門に食べるので、秋は収穫で大忙し。
巣の入り口で待っていると、種子を抱えた働きアリたちが次々と戻ってくるので見ていてとても面白い。
このとき集めていた綿毛のある種子は主にススキのものだった。
近くに穂が落ちていてそこに群がっていたから分かったのだが。
丁度この日は風が強く、種子と一緒に飛ばされてしまうアリもチョコチョコ見受けられた。
頑張れ。
巣の近くまで運ばれた種子は何故か争奪戦になることがある。
同じ巣なんだから仲よくしなさいな、と思うのだが何か意味がある行動なんだろうか?
小春日和の日差しの中、クロナガアリ達の収穫は延々と続いていた。
2016年11月 山梨県甲斐市
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