ヤツデの葉の裏で
引き続き湘南編、今回はみんな大好きヤツデの葉っぱ。
越冬昆虫の探し方の一つにヤツデの葉っぱめくりというものがある。
何故かよく分からないが、ヤツデの葉は昆虫の越冬場所として選ばれることが少なくない。
もっともこの方法がどこまで有効なのかよく分からなくて、少なくとも自宅の庭にあるヤツデで何かを見つけたことはない。
恐らく冬場の気温や雪の有無などある一定の条件が保障されたときに、この見つけ方は機能するのではないかと思っている。
もちろん湘南ではこの方法は有効で、事前に色々と見つかるという話は聞いていた。
常連の一つというクロスジホソサジヨコバイの幼虫。
こちらは成虫。画像のように♂はシンプルな姿だが、♀は黒い条のサイドに赤い色が出るとのこと。
私のイメージにあったのは♀の姿だったので、♂の姿にはやや違和感を感じてしまった。
この虫も地元にはいないようで一度も見かけたことがない。
進学のために上京して初めてこの虫を見た時は「こっちにはこんな綺麗なヨコバイもいるんだ…」と思ったのを覚えている。
ヤツデキジラミの幼虫。
丸くてもしゃもしゃ。
さて、他にも是非撮影したいと思っていた虫がヤツデの葉裏にいるはずだったのだが、これが探してみると見つからない。
尾園さんの話では「先週はいたのに…」とのことだったので移動してしまったらしい。
一旦諦めかけたが、尾園さんが執念で探し出してくださった。
それがこちら。
ヒゲナガサシガメの幼虫である。
サイケな色遣いと模様、そして一見ナナフシを彷彿とさせるその姿はまっことに奇妙な存在感を持っていた。
透明感のある体を拡大してみてみれば、口吻などからサシガメであることは分かる…が、何の予備知識も持っていなければ見当もつかないかもしれない。
サシガメは結構好きな虫なので、また新たに一種を見られたのはとても嬉しかった。
2016年12月 神奈川県湘南地方
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