コケオニグモとクモヒメバチ
ここ数年、フユシャク観察をすると毎年出会っていたコケオニグモ。
今年もフユシャク探索の際に出会ったのだが、いつもと違って背中に何か背負っている。
最初は寄生蜂の卵かなと思っていたのだが、写真を撮って確認するとどうやら卵ではなく幼虫のようだ。
Twitterに載せてみると、早速研究者の方からSinarachnaという属の種と思われるとご指摘いただいた。
こういう第一線の方からの反応がすぐに返ってくるのが今のネット社会の凄いところだし、実にありがたい事だ。
ちなみにこの件がきっかけで買ったまま積読になっていた東海大学出版の“クモを利用する策士、クモヒメバチ”を慌てて読んだのはここだけの話。
翌週、改めて確認に行くと見失っていた上写真の個体に加え、下写真の別個体も見つけることができた。
しかもこちらも幼虫付き、思わず何かあるのではないかと勘繰ってしまいそうな状況である。
この二個体はどちらも採集して専門家の下へと旅立った。
結果はどうなるかわからないが一例でもデータが取れれば観察者冥利に尽きるというものだ。
もし可能ならば今後も“クモのヤヴァいお荷物”にもちょいと気を配っていければと思う。
2016年12月 長野県諏訪郡
2016.12.16 | Comments(0) | Trackback(0) | ハチ
