山里のフクジュソウ
早いもので、もうフクジュソウが咲く季節。
本格的な春はまだすこし先だけれど、その予兆をいち早く届けてくれる花である。
ミチノクフクジュソウを見ようと久しぶりに山間の集落へ。
ここの集落は畑や家の土手のそこら中にミチノクフクジュソウが顔を出していて、それをウリにしているようだ。
こうした状況は本来の自然状態とはちょいと考えにくいが、フクジュソウの類は古くは薬草として使われていたということもあるそうだし、ひょっとしたらそんな経緯で持ち込まれたのかもしれないとつい想像力逞しくなってしまう(実際は毒性が強くてとても素人が扱えるようなものではないらしいので注意)。
完全な自生とも思えず、かといって人の手の管理下からは離れつつある。そんな不思議な距離感こそが、この場所と花の関係と歴史を物語っているような気がしてならない。
2017年2月 長野県諏訪市
2017.02.27 | Comments(0) | Trackback(0) | 植物
