地味虫的ホットスポット
ホットスポットの図 EOS20D Sigma17-70mmZoom
……………ホントにどうしたっていうんでしょうね、今年の気候は。
あまりにも暖かすぎて、逆に寒気を覚えてしまいそうだった今日一日。午前のお勤め(仕事じゃないが)を終わらせてから自宅に戻るとすぐ近くでキタテハ初見。そのあとモンキチョウも同じく見かけ、キタテハに絡んでいった小柄のチョウはテングチョウだろうか。とにかく気温の高かったこの二日でより一層季節が進んだような気がしますねぇ。残念ながらこれらのチョウは撮影できなかったのでネタにはなりませんが、本格的な虫シーズンを予感させてくれる彼らには感謝、なのです。
それにしても花粉も沢山飛んでいたみたい。やたらと出るくしゃみと鼻水で体力を奪われまくってしまい、午後はずっと頭がボーっとしていた。まったく自分自身が情けない…。
さて、ココのところ続いている地味虫シリーズは相変わらず継続中。一枚目の写真は先週見つけたなかなかのポイントで、地味虫好きはこんな風景を見るとワキワキしてしまうわけですよ。そう、こんなところが地味虫のホットスポットなのです。
アラゲトビイロオオヒラタカメムシ EOS20D MP-E65mmMacro ストロボ
例によって一本一本下をチェックしたり樹皮を剥がしていくとこんな虫が出てきた。トビイロオオヒラタカメムシかな後日アラゲオオヒラタカメムシと判明。ノコギリヒラタカメムシと並ぶヒラタカメムシの普通種ですが、なかなかどうして唸らせてくれるデザインをしている。ヒラタカメムシ類の多くは菌食性なので朽木や枯れ木で見つかることが多い。活動期であれば彼ら特有の異常に長い口吻(体長より長いのだ)を見られるかもしれないが、越冬中は無理ですな。
アラゲトビイロオオヒラタカメムシ EOS20D MP-E65mmMacro ストロボ
もちろんヒラタカメムシの名は伊達じゃない。横から見るとペシャンコだが、これでも厚いほうかもしれない。ノコギリヒラタカメだと信じられないほど薄い体をしていて「よく生きていけるもんだ」と感心してしまう。この薄い体はベニヒラタムシと同じで朽木の樹皮下に潜り込むために進化したものだと思う。いわゆる収斂ってやつですね。
おまけ
オナガシジミ越冬卵 EOS20D EF100mmMacroUSM+1.4*テレコン ストロボ
自分の中では常連を通り越し、既に駄物の域に入りつつあるオナガシジミの越冬卵。一枚目奥に見えているオニグルミの林で見つけたものだが、これだけ沢山の卵が集中しているのは初めて見た。そんなにこの枝が美味しそうに見えたんだろうか…。さすがに私にはオナガシジミの味覚は分からない。
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2007.03.04 | Comments(2) | Trackback(0) | カメムシ
