海辺の斑猫たち
少し前の話になるが、海岸のハンミョウを見たくて石川県某所へ。
前回のシロスジコガネはその時の副産物。
一番の目的は、近場では石川県のみに分布するというイカリモンハンミョウ。
昨年は時期が遅くて見ることができなかったが、今年は何とか間に合った。
話には聞いていたが、イカリモンハンミョウはまさしく波打ち際のハンミョウであった。
イカリモンハンミョウの♂。
脚が大変に長く、まるでクモのような体型をしている。
それにしても模様が美しいハンミョウだ。
こちらはイカリモンハンミョウの♀。
♂と比べると少しずんぐりとしている。
どの個体も大体波打ち際ぎりぎりを行ったり来たりしながら、時々砂の中を探っては何かを引きずり出して食べていた。
これは少しわかりにくいが膜翅目だろうか。
こちらはどうやらミズムシ(半翅目)の類をもっしゃもっしゃ。
イカリモンハンミョウの主食はハマトビムシとも聞いていたが、どうやらスカベンジャー的な性格も持っているようだ。
漂着物を利用できる砂浜なら理に適っているのではないだろうか。
ハマトビムシの仲間はこんな陸生?のヨコエビ類。
漂着物の下などにウジャウジャといる。
砂浜ウロウロ。
漂着物の間もうろうろ。
波打ち際で見られるハンミョウはイカリモンだが、流れ込みの少し上流に行くとハラビロハンミョウが姿を見せる。
ここのハンミョウで一番小さいのがエリザハンミョウ。
見慣れないハンミョウがいたので面食らったが、コハンミョウではないだろうか。
出会う機会がほとんどないので頭から種名がすっぽ抜けている。
少ししまった砂地には大小さまざまな穴が。
一番大きなものはスナガニだが、その周りの小さな穴はハンミョウ類のものだろうとアタリを付けた。
待っていると幼虫が顔を出した。
見慣れたナミハンミョウと比べると随分と剛毛が目立つ。
砂地に生息するためなのだろうか。
種名は…採集はしなかったのでわからない。
確定するには育てないと無理だろうねぇ。
2017年7月 石川県
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2017.08.17 | Comments(0) | Trackback(0) | 甲虫
