大きなクヌギの樹の下で
GW中のある日、以前から見たかった虫のことを思い出して他の撮影の途中に寄ってみた。
大きなクヌギの樹の下に、そいつはいるはずである。
これまでは5月の連休過ぎに探していたのだが、どうやらそれでは遅いらしいので、今年は早めにしてみた。
いつも通り現地について、しばらく探してみたけれど残念ながら見つからない。
どうせまた縁がなかったんや…と撤収しようとして最後に見た木にそいつはついていた。
どこにいるかお分かりいただけるだろうか?
もう見つけた瞬間は「おるやんけ!お前さんホンマにおるやんけ!」と突っ込みそうになった(いやむしろブツブツ言ってたと思う)。
樹皮につく地衣類のような顔をして貼りついていたのはクロミドリシジミの幼虫。
これが見たくて何本のクヌギを見上げたことか…。
なまじっか時間がかかっているだけに、感激もひとしおである。
このディティール…最高。
地衣類に擬態する昆虫として、こいつの撮影は外せなかった。
成虫は…まぁ見る機会があればいう感じなので、今のところ目の色を変えて追っかけるつもりはないけれど…。
今回は確実な産地として山梨だったが、地元諏訪でも記録はある(近年は見たとか採れたとかいう話を全く聞かないが…)のでどこかで出会えるかもしれない。
なんというか、こういうことがあるから虫探しはやめられんのだなぁと久々に感じたのでありました。
最後に、この場所をご教示いただいたKさんに御礼申し上げます。
2019年5月 山梨県
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2019.05.06 | Comments(0) | Trackback(0) | チョウ
