パカパカシブシブ
さて、先月末の話。
久しぶりに夜歩きをしていると、草むらから抑揚のない鳴き声が聞こえてきた。
これはクビキリギス…じゃない、よく似ているけれど少し割れているような音。
手のひらを耳に当てて探すことしばし、ようやく鳴いている姿を見つけた。
思った通り、鳴いていたのはシブイロカヤキリだった。
本種をまともに見るのは何年ぶりだろう。軽く考えても20年ぶりぐらいだろうか。前回見たのは多摩川の河川敷だったと思うが、その当時はまだシブリカヤキリ”モドキ”と、今より少しだけ名前が長かったのを覚えている。そもそも自宅周辺ではシブイロカヤキリはおろか、クビキリギスだって大珍品(というか分布してないかも)だから、こういうのを見るのは久しぶりだ(ヒメクサキリはいるんだが)。
で、しばらく鳴いているのを見ていたのだが、そのうちに突然翅を広げて震え始めたんである。
え、ナニコレ?
とりあえず撮影しつつ、様子を見ているとまた何もなかったかのように元の姿勢に戻り、鳴き始めた。
ん~?何だったんだ今のは…?と思ってたら、またパカッと開いてプルプルして…。
結局そんなことをずっと繰り返していた。
後でネットで調べてみたら、ウォーミングアップみたいなものらしい。本当にそうか知らんけど。
でもこんなことするなんて、個人的には面白い発見。
意外と見てるようで見てないもんだね、うむ。
2021年5月 山梨県
- 関連記事
-
-
季節がゆらゆら 2021/12/16
-
とのさまとのさま 2021/10/20
-
パカパカシブシブ 2021/06/23
-
初めてさんに出会った 2019/08/24
-
朽木馬。 2017/10/17
-
スポンサーサイト
2021.06.23 | Comments(0) | Trackback(0) | バッタ他直翅系
