溜め糞の新顔
ヒメコブスジコガネ EOS5D MP-E65mmMacro ストロボ
今日は土曜日のネタです。先日クロボシヒラタシデムシを観察したタヌキの溜め糞。ここももちろんチェックするべき場所なので当然行ってみた。溜め糞はすでに少し古くなり始めていてクロボシヒラタシデムシの姿は見当たらない。はたして自分がひっかき回してしまった結果だろうか、タヌキも最近は利用していないような感じであった。うーむ…惜しいことをしてしまったか…?
毛の混じった糞 EOS20D Sigma15mmfisheye
ちょっとがっかりしながらも、なにかいないかと少し探してみる。溜め糞の中心地からは少しずれたところにあった、動物の毛が沢山混じった糞。少し乾燥していたが、これに眼が留まる。
ヒメコブスジコガネ EOS5D MP-E65mmMacro ストロボ
ワクワクしながら枝でもってコロリとひっくり返した。
「いた!Trox!!」
ついつい声が出てしまった。Troxというのはコブスジコガネ属の属名。先輩がコガネムシ好きでいつも「TroxTrox…」と連呼していたからだろうか、いつしか自分の頭の中にもこの単語がしっかりと刷り込まれていたらしい。コブスジコガネというムシはコブスジコガネ科として独立したグループとされており、クワガタムシと比較的近縁であると考えられているらしい。そんでもって、その間を繋ぐ存在が昨年紹介したマグソクワガタなワケだ。今回見つけたのはヒメコブスジコガネという種類でコブスジコガネの中では最も普通種とされているものだったが、自分にとっては久々の再会となった。
糞に潜ろうとするヒメコブスジコガネ EOS5D MP-E65mmMacro ストロボ
さて、コブスジコガネで気になるのは成虫・幼虫共に動物の毛や鳥類の羽毛、骨などを食べるという、実にピンポイントでユニークな食性。確かに最初にヒメコブスジ君と出会ったのは、御蔵島の道路脇に転がっていた、半ば白骨化したオオミズナギドリの下だったと思う。その頃から一度でいいので彼らが食事をする姿を見てみたいと漠然と思っていた。今回はまさにそのチャンスかも…?
そんなわけで、現在自室のタッパーの中にはタヌキの糞と共に数匹のヒメコブスジ君たちが入っていたりするのだった。
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2007.05.14 | Comments(4) | Trackback(0) | 甲虫
