初夏 草原の幻
今日は休暇を取ったので会社は休み。よく考えてみたら久しぶりとなるプチ遠征の旅だ。当初は北信のフジミドリを狙いに行くつもりだったのだが天気予報を見るとどうも山の上は芳しくなさそうだ。フジは天気がよくないと厳しい…という話なので、代わりに安曇野へクロシジミを見に行くことに。自分は安曇野と言う地域には正直疎い(というかまともに行った事がない)ので、今回はぽんぽこ山本さんに案内していただいた。
クロシジミ EOS5D EF100mmMacroUSM
現地には9時ごろに到着したのだが、着いてみるとポイントには既に採集者が入っており後続の自分達には厳しい状況。ある程度探し回ったが採集されてしまったのかクロシジミはほとんど見つけることが出来ず、ようやく出会えたのは僅かに3回程だった。それでもまぁ、今ではほとんど見ることが出来ないチョウにこうして出会うことができたのだから貴重な体験だろう。と同時に、もっと身近にこうした虫たちがいてくれたらなぁ…なんてないものねだり的な考えも浮かんでくる。
クロシジミ EOS5D Sigma15mmfisheye
生息環境は典型的なススキの草原。もっともこういった環境は今となっては却って珍しいはずだ。自分もこうしたいい草原には出会ったことがなかったのでエラく感動してしまった。定期的に火入れがされている様で地面には黒くこげたススキの株があり、地表を覆っている下草も非常に少なくススキをかき分けると黒く土壌が露出しているのが見える。
ホソハンミョウ EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ
で、その地表面で見つけてしまったのがコレだ。現在では半分幻状態となっているホソハンミョウ!!最初に見つけたときはまさかと思ったのが、いざ捕らえてみると間違いなく本種だと確認できた。
あわわわゎ…
採集したホソハンミョウを(隠れハンミョウマニア?)ぽんぽこ山本さんに見せたら歓声を上げて驚いたあと、必死になって地面を探し始めた。もちろん自分も後に続いて地面を探す。
二人してススキに埋もれながら「俺たちゃ何を探しに来たんだっけ(苦笑)」なんていいながらも結構な個体数のホソハンミョウがいることを確認することができて二人とも割と満足したのだった。
もちろんそのせいでクロシジミの探索がおろそかになったのは言うまでもないのだが。
ホソハンミョウ EOS20D Sigma15mmfisheye+kenko1.4*telecon
この2種類の虫はどちらも現在ではそうおいそれと出会える存在ではなくなっている。そのどちらもが生き残っていると言うことはやはりここが相当にいい場所なのだとということを物語っているのだろう。そして同じくして、この環境がどんどんと少なくなっているということもまた然り、なのだと思う。
でもこーゆー虫たちがホントに幻になってしまうのだけは勘弁して欲しい、ですねぇ…。
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2007.07.03 | Comments(4) | Trackback(0) | プチ遠征
