fc2ブログ

アカマダラハナムグリ

カブトムシ
カブトムシ EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
先日土曜の夜は、樹液に来る虫たちを撮影しに山梨まで行っていた。一番の目的はノコギリクワガタを確保することだったのだが、これがどうしたことか見つからない。カブトムシばかりがよく目立った夜だった。
でもカブトムシも改めてみると撮り甲斐がある被写体かも。
アカマダラハナムグリ
アカマダラハナムグリ EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
樹液には沢山の虫たちがやってきていたが、そんななかでちょっと控えめに、でも独特の存在感を放つ虫が、このアカマダラハナムグリ。日本産のハナムグリでは近縁種がおらず、また普段はなかなかお目にかかれない種類だ。が、この撮影をした谷の周辺では例外的にアカマダラハナムグリが多く、ほとんどの樹液に複数のアカマダラハナムグリが見られる。個人的にとても貴重な場所なのである。
アカマダラハナムグリの生態は永らく不明とされてきていたが、最近ではなんと猛禽類との関係が疑われているようだ。もちろん自分はそんなところにまではタッチできそうに無いが、現在数名の研究者が熱心に研究をされているそうである。我々アマチュアは楽しみにその結果が出るのを待つことにしたい。
アカマダラハナムグリ
アカマダラハナムグリ EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
ちなみにこの独特の模様は樹液が出ているところに潜り込んだときに見事なまでの隠蔽効果を発揮する。コガネムシの擬態というとすぐに思いつくのは葉っぱ(体色が緑)かハチかといったところだが、ここまで巧妙に樹皮に溶け込むコガネムシはそう多くないのではないかと思う。このワザを初めて見たときには、おもわず自然の妙に唸ってしまったのだった。

関連記事
スポンサーサイト



2007.08.03 | Comments(2) | Trackback(0) | 甲虫

コメント

関係

アカマダラハナムグリって見た記憶が余りない虫ですね。
子供の頃あれだけコナラやクヌギに虫捕りに行っていても、はて見たことがあったかどうか?
猛禽との関係って、どんな関係かと思って調べたら意外でした。そんな特殊な環境を好む可能性があるということですか。それじゃ数も少ない訳ですよね。奥が深い・・・・。

2007-08-06 月 06:00:27 | URL | タロ #ZH4/D1WU [ 編集]

情報あったんですか?

>>タロさん
自分的にはオフレコなのかと思ってふせてたんですが(笑)、出てきましたか。
とても面白い生態ですよね。海外にいる近縁種もそんな環境から見つかることがあるそうですよ。成虫の寿命が長いのも、不安定な餌資源に頼っているからこそなのではないかという意見もあります。
飼育すると3年ぐらいは生きますので野外でも一度は越冬しているようです。これからの時期になると新成虫が目立つようになりますよ。

2007-08-07 火 01:01:57 | URL | sptaica #- [ 編集]

コメントの投稿


秘密にする

«  | HOME |  »

カレンダー

10 | 2023/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

プロフィール

spatica

Author:spatica
生息地:信州諏訪地方
性別:♂
ムシは好きだが見つけられない、典型的なふしあなさん。
画像の貸し出しについては下記までご連絡ください
spatica@mail.goo.ne.jp

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索