たまにはゼフィルス越冬卵
ムモンアカシジミ越冬卵 EOS20D EF-S17-55IS+gyorome-8 ストロボ
正月三が日が過ぎ、街もだいぶ日常に近くなってきた。
ところが自分はいまだ正月ボケから抜けきっておらず、今朝も起きたのは随分と日が高くなってから。それもこれもフィールドに出てないせいじゃないか…?なんて勝手な理由をつけ、久しぶりにジムニー君を駆ってフィールドを巡ってみることにした。
と、その前に、先日3日に撮影したムモンアカの越冬卵から。
この木は夏にムモンアカの産卵行動を確認できた木だ。確認できた卵は4つ。maedaさんが示唆されたとおり、御神木となってくれるかな…?この木自体が高さ2.5mほどの幼木であるから観察もしやすそうだし、春が楽しみ。
ムモンアカシジミ越冬卵 EOS20D MP-E65mmMacro+kenko1.4xtelecon ストロボ
アップで見ると他のゼフィルスとは一線を画する形をした卵。いままでの白い越冬卵は和菓子に例えてきたが、これに関してはチョコレートケーキを想像してしまった。
でも連想するのがことごとく甘い物…ってどういうことだろう?
ジョウザンミドリシジミ?越冬卵 EOS20D EF-S17-55IS+gyorome-8 ストロボ
で、ここからが今日の話。まずは諏訪市郊外にある公園で探してみた。昨年も越冬卵を見つけたコナラの幼木の枝を手に取ってみると一本目からヒット。gyoromeの構成をちょっと変えたせいか少し解像感が落ちている気がするなぁ。
ジョウザンミドリ?シジミ越冬卵 EOS5D MP-E65mmMacro ストロボ
見つけた時はてっきりジョウザンのものかと思っていた越冬卵だが、拡大してみるとちょっと疑問符がついた。この写真では分かりづらいかもしれないが、微妙に表面の突起の形が違うような気がする。昨年までよく見ていたものは突起の形状が”扁平な三角形”に近い形をしていたのに対してこの卵の突起はまさにトゲといった感じで独立しているように見えた。この公園に生息しているであろうゼフィルスから絞り込んでみると、まずメスアカ、アイノ、アカ、ウラナミアカ、ムモンアカ、ミズイロオナガは除外。それからクロミドリも可能性は薄いかな。だとすると候補はジョウザン、オオ、ウラミスジあたりになるのだが…。どうだろう?
この公園ではもう少し探してみたが、見つかったのは結局この1卵のみで移動。
トネリコ EOS5D Sigma15mmfisheye
移動した先は昨年多数のウラキンシジミが観察された林。ここの林はウラキンの個体数が尋常じゃなく多いが、最初はダメもとで探してみるつもりだった。なにしろここのトネリコはことごとく樹高が高く、軒並み10m以上はありそうだし幹の直径も太い。でもウラキンはたくさんいるし…ということで夏にぽんぽこ山本さんに聞いてみたら「あそこのウラキンはねぇ~、たぶん梢に産んでるんだと思うよぉ~」という返事だった。だがイイひこばえがあったらそこに産卵しているに違いない。可能性があるならそこに賭けてみるべ、と思って林内を歩きだした。
折れていたトネリコ EOS5D Sigma15mmfisheye
で、歩きだしてしばらく、なんと目の前に葉が付いたまま枯れている枝が落ちていた。枝といってもかなり上の方から落ちてきたのだろう、結構大きい。しかも休眠芽が形成されていることからして比較的最近折れたものっぽい。ううむ、これは可能性がありそうだ…としばらくこの枝とにらめっこすることになった。
ウラキンシジミ越冬卵 EOS5D MP-E65mmMacro+kenko1.4xtelecon ストロボ
ここまで来てスカはないだろう。それほど時間はかからずに目的のブツは見つかった。たしかに今まで見てきた越冬卵より小さいが、一番驚いたのはあまりにも無造作に詰め込まれているその様子だった。こんな産卵で落ちたりしないんだろうか?
なにはともあれ、ぽんぽこ山本さんの話の追検証ができたことは意外と意義のあることではないだろうか。こんな所に産卵されているのでは二度会うことはないのかもしれないな…。そんなことを考えつつ、でも初めての出会いをうれしく思いながら、夕暮れの林を後にしたのだった。
関連過去ログ
>ムモンアカシジミ
>一応外には出てみたけれど…
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2008.01.05 | Comments(7) | Trackback(0) | チョウ
