春の野草~新潟編~
土曜日は新潟へ行っていた。
当初の天気予報では土曜日の午前中のみ晴れ、その後日曜も曇りとのことだったので、博打を打ってギフを探そうと思っていた。
目的地周辺ではギフは出始めらしく、早い場所でしか姿を確認できていないとのことだったがその場所ではほとんどカタクリがない。
せっかく新潟まで来たのだからカタクリとギフのショットが撮りたいと、撮影に向いた場所を探してひたすら徘徊したが、結局一度もギフの姿を見ることなくタイムアップ。
空は俄かに曇り、やがて冷たいものが頬に当たり始めた。
ココのギフチョウとは本当に巡り合わせが悪い。
天候の様子を少しみていたが、幸いなことにそれほど強い雨ではないようだ。
こんな天気ではギフどころではないので花の写真を撮ることにした。
カタクリ EOS5D EF17-40mmf4LUSM
カタクリは田畑の土手に決して少なくない。
だが、なぜかその近くの林にはカンアオイが見られず、従ってギフの姿もなし。
カンアオイがある林にはカタクリがないのか、それともそういった林のカタクリはまだ咲いていないのか。
疑問は残る。
カタクリの合間に見えているのはオオバキスミレ。
ナガハシスミレも咲いていたが、共に以前撮ったことがあるので後回し…で、見事に撮りそびれた。
トキワイカリソウ EOS5D EF70-200mmf4LISUSM
トキワイカリソウは場所によって花の具合もまちまち。
常緑のイカリソウなのがいかにも豪雪地帯の植物といった感じだ。
写真の下に見えているのが前年の葉。
硬い感じで艶があり、他のイカリソウとはちょっと違う。
アズマシロガネソウ EOS5D EF70-200mmf4LISUSM
沢沿いに咲いていたアズマシロガネソウ。
山形の小国町で初めて見て、一発で好きになった花だ。
決して目立つ花ではないのだが、鮮やかな黄緑に白と紫のトリコロールはしっとりと上品であり、それでいてどこかポップな印象を受ける。
ホクリクネコノメソウ EOS5D EF17-40mmf4LUSM
アズマシロガネソウの生えていた沢沿いに並ぶホクリクネコノメソウ
ぷっくりと膨らんだ花がちょっとヘン。
さて、今回の旅で一つ大失態を犯してしまった。
地元の方が正しく同定されていた花に「それ違うんじゃないの?」とイチャモンつけてしまったのである。
その時は正しいと思っていたのだが、家に帰って調べてみたらありゃまぁ、自分が間違ってるのが発覚。
とんでもなく失礼なことをしてしまった。
わかった直後はなんとも情けない気持ちと申し訳ない気持ちで一杯になり、暫く凹んでいた。
一応メールで連絡しておいたのだが、この場を借りて今一度お詫び申し上げたい。
エゾエンゴサク EOS5D EF100mmMacroUSM
で、こちらが件の花。
しっかり調べてみたら、なんてことないエゾエンゴサクだったのだが、ジロボウかヤマじゃないの?なんていってしまったのである。
エゾエンゴサクは北海道の青いイメージが強すぎて、赤紫の花が咲くことなど全く知らなかった。
本州に自生していることもまた然り。
自分の不勉強をすっかり露呈してしまう結果になった。
しっかり調べもせずに、よっこなこと(余計なこと)言うもんじゃないっすね。
エゾエンゴサク EOS5D EF100mmMacroUSM
上の花と同じ場所に生えていた個体。
見事な白花だが、下の花はすでに結実し始めているようだった。
2008.04.28 | Comments(6) | Trackback(0) | 植物
