エグリグンバイ
エグリグンバイ EOS5D MP-E65mmMacro+kenko1.4xtelecon ストロボ2灯
数日前、裏庭のフキの葉の上に見慣れぬグンバイムシが付いているのに気がついた。
撮影する余裕がなくてしばらく放っておいたのだが、今日になってようやく重い腰を上げ、撮影してみることにした。
エグリグンバイ EOS5D MP-E65mmMacro+kenko1.4xtelecon ストロボ2灯
グンバイムシの類は相撲の行司も持っている軍配に形が似ていることからきた名前。
確かに上から見ると多くの種では軍配型に見えるし、よく名づけたものだと思う。
けれど、実際のグンバイムシはというと、これが結構立体的で面白い格好をしているものが多い。
ツツジグンバイを始め、身近な種類も多いのだがいかんせん小さく、ほとんどが成虫でも5mm前後。
普通の人では余程の注意力を持っていなければ気づくこともないんじゃないだろうか。
エグリグンバイ EOS5D MP-E65mmMacro+kenko1.4xtelecon ストロボ2灯
最初はキクグンバイか何かではないかと思っていたのだが、よくよく見てみるとどうやら違うようだ。
調べてみるとエグリグンバイという種類にたどり着く。
図鑑には山地のオタカラコウなどにつくが、フキにつくこともあるらしいと記述してあった。
まだ調べた覚えがないということは個人的にお初な虫さんということになる。
あ、そうそう、グンバイムシはれっきとしたカメムシの一群。
この写真は食事風景で、上の個体が葉脈に口を差し込んで吸汁している様子がうかがえる。
エグリグンバイ EOS5D MP-E65mmMacro+kenko1.4xtelecon ストロボ2灯
こちらはこの組み合わせでの最大撮影倍率で撮影したもの。
撮影倍率7倍での手持ち撮影である。
ここまでくるとさすがに野外では厳しいので家の中に持ち込んで撮影している。
それにしてもこのけったいな風体はいったい何故なの?と聞いてみたくなる。
正面からみるとまるで頭だけがスズムシみたいなカッコだし、何かの意味があるのだろうかと思っても、はて…さっぱり見当がつかない。
グンバイムシはどいつもこいつもヘンな姿をしているが、こいつはなかなか立派な変さである。
とても体長4mmほどの虫の姿とは思えない。
うーん、身近でいながら昆虫の形態の妙を存分に楽しめるグンバイムシってのは、なかなか侮りがたい相手みたいですな。
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2008.05.23 | Comments(4) | Trackback(0) | カメムシ
