ヤマトヨダンハムシ
ヤマトヨダンハムシ EOS5D EF100mmMacroUSM+kenko1.4xtelecon ストロボ
日曜はゆっくりと家を出て、近くの渓谷へ。ヒィハァと息を切らしながら短い急坂を登る。目的は背丈ほどの高さの一本の木。舐めるように木を見る必要もなく、目当ての虫の姿は目に留まった。ヤマトヨダンハムシ。
学生時代、先輩から度々その名を聞いていたから名前だけは記憶にあった。が、それ以外のことはあまり知らない。どこでも見られるという種類ではないようだが、はてそれもどれくらいなものか。
黒字に赤紋の入った姿は間違いなくテントウムシに擬態したものだろう。初めて見た時は危うくだまされるところだった。大きさ、色彩共にカメノコテントウによく似ていると思う。
ヤマトヨダンハムシ卵 EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ
葉の裏に産み付けられた卵。確認はしていないが、ほぼ間違いなくヤマトヨダンハムシのものに違いないだろう。瑞々しい葉に赤い卵が映えている。
ヤマトヨダンハムシ若齢幼虫 EOS5D EF100mmMacroUSM+kenko1.4xtelecon ストロボ
こちらも恐らくは、という幼虫。
ヤマトヨダンハムシ幼虫 EOS5D EF100mmMacroUSM+kenko1.4xtelecon ストロボ2灯
上の写真は小さな個体だったが、こちらはかなり大きく成長した個体。前胸の黄色い紋が目立つ。
そういえば前述の先輩からは、本種の幼虫のみを専食するという奇特なアトキリゴミムシがいるという話も聞いた。一応それらしいものはいないかと毎回チェックしているが、まだ出会ってはいない。
ここは観察もしやすいしとてもいいポイントだが心配事がひとつ。
林道に面しているということと、その周りでは木の伐採が始まっているということだ。
普通に考えればすぐに切られてしまう気もするし、持ったとしてもそれほど長くはないだろう。
私にできることは一つもないが、せめて、この木が残っている間くらいはたまに彼らの姿を見に訪れたい。
今はそんな風に思っている。
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2008.07.09 | Comments(4) | Trackback(0) | 甲虫
