タガメの産卵
タガメ EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ4灯
先週土曜は残念ながら仕事。翌日曜は体調を崩して寝ていた。もっとも、午後1時過ぎからは激しい雷雨となったので、どちらにせよフィールドはお預けだったかもしれない。
午後5時を過ぎてから体調が復調したのを見計らって買い物に出かけ、帰ってきたあとはタガメの2度目の産卵に付き合う。
前回は見逃してしまったので、今回は絶対に観察すべく、今まで雌雄を分けて飼育していた。
ただ増やすだけならばいつでもできたが、今までは撮影できるだけ余裕がなかったので待ってもらっていたわけだ。ペアを同じ容器に入れれば10分もしないうちに求愛を始め、すぐに産卵場所を物色し始めた。あとは写真を撮りながら観察するだけ。
一部始終を見届けて結構な枚数を撮影したが、あとで確認してみたらすべての写真に水槽の汚れが写りこんでいてガッカリ。たぶんすべてボツ…になるだろうけれど、今回はその中から幾分マシなのを拾い出して並べてみた。
タガメ EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ4灯
最初は♂のポンピング行動から始まるわけだけど、それは今回は撮影しづらいのでスルー。ただ、これを書きながらやりかた次第ではちゃんと撮影できたかもしれないなぁと思った。次はやってみよっと。
さて、雌雄が出会うとすぐに交尾に至る。最初のうちは水中での交尾を何度か繰り返しつつ、産卵にちょうどいい場所を探しまわる。今回みてみた限りでは、最初は♂が登って確認してから♀が登り、♀がその場所を気に入ると、腹部で足場をコンコンとにやって水中の♂に合図を送る…という手順のようだった(合ってるかどうかはわからんけど、少なくとも自分にはそう見えた)。
やがて、合図を受けた♂が水中から上がり、水上での交尾をした後に産卵が始まる。
タガメ EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ4灯
基本的には産卵は♀が単独で行うが、♂はその間下の水中で待機していて10分おきぐらいに登ってくる。
タガメ EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ4灯
登ったらまずは♀をスルーして上まで上がり、卵塊へ給水する。
タガメ EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ4灯
んでもってそのあと短い交尾を行ってから水中へ戻る。
♂はこんな行動を2時間ほど続けていた。もちろんその間、♀はひたすら産卵している。
タガメ EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ4灯
こちら、産卵直後の卵塊。
まだ卵塊の下の方は色づいておらず、うっすらと模様が見えている。
♀は産卵を終えるとチャッチャとその場を去り、あとは♂が卵の面倒を見るってワケだ。
ちなみに先日アップした方の卵塊は無事孵化し、順調に(?)数を減らしながら現在は20匹ほどが生き残っている。孵化からまだ一ヶ月も経っていないが、すでに半分以上は終齢にまで成長した。
最近はとにかく餌の確保が大変で、一日に20匹以上の小赤(エサ金小)を平らげるタガメファミリー…。
貫録も食欲も懐具合へのダメージも、さすが水生昆虫の王者、なだけありますなぁ。
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2008.07.28 | Comments(5) | Trackback(0) | カメムシ
