タガメ 羽化ラッシュ
タガメ5齢幼虫 EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ3灯
現在我が家で飼育しているタガメたち。
いよいよ成長も佳境に入り、次々と羽化の時を迎えている。
こちらは5齢幼虫。
脱皮直後は明るい緑だが、しばらく経つと落ち着いた感じのくすんだ緑色になる。
タガメ羽化 EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
盛んに摂食した5齢幼虫は、羽化の二日くらい前になると突然茶色になり、エサにもあまり興味を示さなくなる。
やがて羽化が近付くと写真のように体色は更に濃さを増し、茶色というよりは赤に近い色になってくる。
タガメ羽化 EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
羽化直前になると今度はその体が一気に膨張し、金色に輝き始める。
これは体表から新成虫の体が剥離し、そこに空気が入るためにこのように見えるのだろう。
こうなると既に秒読み段階で、数十分もすると羽化が始まる。
タガメ羽化 EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
落ち着いていた幼虫が突然激しく動くと羽化の始まり。
セミやトンボの場合、表皮を破る際に暴れるなんてことはないからかなりびっくりしたが、それだけ最初に出る際には力が必要なのだろう。
実際タガメのとって羽化は相当な重労働らしく、飼育していたうちの2匹は羽化に失敗して死んでしまっている。
そういえばこの体を振る動きはアカスジキンカメの幼虫を飼育していたときにも見たような気が…。
両者とも同じカメムシだし、近しいところもあるのかな。
タガメ羽化 EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
だいぶ体が出てきた。
ゆっくりしているようで、羽化の進行は意外に早い。
タガメの体が蠕動運動をする度に、体は確実に抜け出していく。
タガメ羽化 EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
ここまでくればあと少し。
がんばれ!!
タガメ羽化 EOS5D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
最後はスポーンという感じで殻から抜け出し、これからが旬の新タガメ、一丁上がり!!
最後まで抜けないのは気門の部分(白い糸みたいなトコ)かな。
この後、体が色づくまでほぼ半日、完全に固まるまでは数日を要するようだ。
それにしても、日本最大の水生昆虫にして日本最大の半翅目であるタガメが、これほど早く成虫になるとは思いもよらなかった。水辺という不安定な場所に生息する以上、餌を確保できたらできるだけ速やかに次のステップに移っていかないと間に合わないんだろうなぁ。よく考えたらゲンゴロウの成長も結構早いと思うし。
とにかくこれにてタガメの飼育は一つの節目を迎えた。
いくつか撮り逃したシーンがあるが、それもまた来年への課題としましょうか。
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2008.08.12 | Comments(3) | Trackback(0) | カメムシ
