ホソツヤルリクワガタ
ブナのいる場所 EOS5D EF17-40mmf4LUSM
日曜は一仕事終えた後、山へ向かった。
久しぶりにブナのある場所へと行ってみようかと車を走らせる。
ここは何年か前に見つけた場所で、少ないながらもブナが残っている。
少なくとも諏訪地方でここ以外にブナがまとまって生えている場所は、私は知らない。
まあ、ブナ林と呼ぶには規模が小さすぎるし、植生としてはサワグルミが中心で、その中にミズナラ、ブナ、イヌブナ、トチノキ、ウラジロモミ、クリなどが生えている…といったところだ。
産卵痕 EOS5D EF17-40mmf4LUSM
落ち枝にはホソツヤルリクワガタの産卵痕。
ここには何度か通ったが、尾根筋だからだろう、ここではホソツヤ以外は見たことがない。。
湿度の高い枝から見つけた幼虫も、ホソツヤとなって羽化してきた。
産卵痕 EOS5D EF17-40mmf4LUSM
ブナの幹に引っかかったミズナラの枝にも。
正直な話、産卵痕だけならいくらでも見つかるが、ムシそのものにはほとんど出会えない。
ホソツヤルリクワガタ♂ EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
探し始めて1時間以上は経っただろうか。
立ち枯れからホソツヤルリクワガタの♂が出てきた。
久々に見つけられてホッとする。
ホソツヤルリクワガタ♂ EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
この光沢感がホソツヤならでは。
あまりにも光沢が強いので、実物は濃紺に近い色に見える気がする。
こういった被写体の撮影は非常に難しく、未だに解決の糸口が見えてこない。
ホソツヤルリクワガタ♀ EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
♀は金銅色に輝き、♂と同じように光沢感が強い。
この個体はこの後落下して行方知れずに…(泣)。
ホソツヤルリクワガタ幼虫 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
普段は幼虫ばかり出てくるが、この日は幼虫は2個体のみ。
成虫も♂♀一頭ずつしか見つからなかったが、この場所ではこんなものだろう。
そろそろ新規開拓もしなければ…。
ブナの紅葉 EOS50D EF70-200mmf4LISUSM
梢の葉も大部分が落ちた。
わずかに残った葉も間もなく落ちることだろう。
ここのブナは本当にブナだろうか…自信が持てなかったので、数枚だけ葉を拾ってきて調べてみた。
光沢がつよく、しっかりとしたブナの葉と、やや薄くて毛が残るイヌブナの葉。
両方が混じっていた。
今はカラマツとスギだらけになってしまった諏訪の森。
かつてはどんな森が広がっていたのだろう…そう思わずにいられなかった。
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2008.11.10 | Comments(2) | Trackback(0) | 甲虫
