彼の国・越南 その1:プロローグ
雑踏 GR-DigitalII
今回からしばらく、年末年始の遠征の話を出していこうかと思います。
今回の遠征先はベトナム。
青森の蝶たちのCelastrinaさんと、島根のヨドエさんの3人パーティでした。
朝7時前に家を出てスーパーあずさ、成田エクスプレスと乗りつぎ、成田からソウル・インチョン空港へ。インチョンでCelastrinaさんと合流し(このとき確認不足で随分迷惑をかけてしまった)、ホーチミンへ。
到着後市内のホテルへと向かおうとタクシーに乗ったはいいが、道中がバイクで溢れてて全然前に進まない…。確かに空港での交渉時にタクシーの運ちゃんから「今日はサッカーの試合でベトナムが勝ったから、市内はすごいことになってるよ」と言われてはいたのだが、まさかこれほどとは…。何度か道を変更してもらい、ホテルに着いたのは日付が変わったころだった。更にホテルに先着していたヨドエさんとお会いすると、前日の観光で腰の具合がよろしくないらしい…。
うーん…ちょっぴり先行き不安な初日であった。
市場 GR-DigtalII
翌日は午前6時から移動.。
途中で市場によって果物を買ったりしながらThac Maiというところを目指す。
Thac Maiの辺り(笑) GR-DigtalII
途中までは難なく進めたものの、目的地周辺になってからどこがポイントだか分からなくなった。
が、周りは良さ気な雰囲気なので適当なところで車を止めて散策開始。
クロテンシロチョウ EOS50D EF70-200mmf4LISUSM
一番多いのがクロテンシロチョウ。そこらじゅうで飛んでいて有難味がないのがなんとも…。
タイワンキマダラ EOS50D EF70-200mmf4LISUSM
多分タイワンキマダラ。これも多かったけれど、綺麗な個体は近寄らせてくれないのでボロの写真しか…。
ここまでボロいと種類も分からない。
コキトゥスヒメイナズマ? EOS50D EF70-200mmf4LISUSM
枝先でテリ張り中のイナズマの仲間。
裏面しか撮れなかったのでよく分からないが、コキトゥスヒメイナズマCynitia cocytusあたりかと予想。
こういうチョウを見ると「日本じゃないんだなぁ…」と思う。
イシガケセセリの一種 EOS50D EF70-200mmf4LISUSM
セセリもちょっと南国風味。
フチドリベッコウトンボ? EOS50D EF70-200mmf4LISUSM
道の周辺には池や半湿地があり、そんな脇ではトンボも見かけた。
もっとも目立っていたのはこの赤のトンボ。普通種らしい。
スネークヘッドの一種 EOS50D EF70-200mmf4LISUSM
やる気なさげなスネークヘッド。
体形から察するに、遊泳性の強いいわゆるトーマンタイプかな?
ここの池は縁の草付きを漁ったらアナバンティッドが入りそうな雰囲気だった。
タモ持ってくればよかった…。
Thac Maiの辺り GR-DigtalII
奥の砂州がよさそうですね…。
ハナダカトンボの一種 EOS50D EF70-200mmf4LISUSM
水辺でユラユラする小さなハナダカトンボ。見てると面白い。
アオスソビキアゲハ EOS50D EF70-200mmf4LISUSM
砂州の近くまで行ってみるとコモンタイマイとアオスソビキアゲハが飛び出した。
どっちも撮りたいと思ったけれど、コモンタイマイはあっという間に梢の向こうへ消えてしまい、残ったアオスソビキアゲハを狙ってみる。
アオスソビキアゲハ EOS50D EF70-200mmf4LISUSM
初めて見るスソビキアゲハの飛翔はとてもチョウが飛んでいるようには見えなかった。ハチと見間違えたなんて話もあるみたいだが、自分の場合は何が飛んでるのかさえさっぱり分からなかった。そっか、スソビキアゲハのあの尾状突起は飛んでいるときにこそ真価を発揮するんだねぇと驚く。
ちなみに写真の方はというと、AFが翅にもっていかれてすべてピンボケだった…。
Castalius rosimon GR-DigtalII
ひと段落ついたところで森の小道を歩く。
このあたりから雲が多くなってチョウはあまり飛ばなくなった。
こちらは道脇にいたシジミチョウ。
多分Castalius rosimonというやつみたいだけれど、和名はいろいろあるようで…。
Castalius rosimon EOS50D EF100mmMacroUSM
日本のゴイシシジミに尾状突起と青色鱗紛を乗せたような上品なシジミですね~。
シロアリの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
チョウが出なくなったので雑虫探しを始めるが、意外なほど見つからない。これはこの遠征を通しての傾向だったが、とにかく甲虫が少なく、カミキリなんかは8日間で2匹しか見かけなかった(しかも撮影できず…)。
こちらは地表を徘徊してたシロアリ。
足もとから変な音が聞こえてきたので気付いたが、兵アリが枯れ葉の縁に陣取り、頭で枯れ葉を叩いて音を出す。この後兵アリに噛みつかれて流血した(実話)。
シロアリの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
枯れ葉を食べる職アリたち。葉だけではなく枯れ枝も食べていたので、植物枯死体ならば何でもいいのだろう。
トゲグモの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
派手なトゲグモ。
昼蛾の仲間 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
昼蛾の仲間。飛んでいるとシロチョウそっくりだけど、とまるとガだとまるわかり。
ヒョウモンカマキリの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
この場所ではCelastrinaさんがいかにも熱帯というカマキリをゲットしていたのでカマキリにも注意をはらっていたが、見つかったのはヒョウモンカマキリに近縁だと思しきものが一頭。
しかもこの娘はいくら脅かしても威嚇ポーズを取らず、カメラを向けると敏感に反応して必ずカメラ目線になってくれるのでほとほと困った。
この場所ではこのカマキリが締めとなり、次の宿泊地へと向かうことに。
フィールド初日はこんな具合で過ぎていったのでありました、とさ。
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2009.01.11 | Comments(2) | Trackback(0) | 遠征記
