彼の国・越南:その3 ツノゼミ玉
Dambriの茶畑 GR-DigtalII
前々回の中でも述べたが、今回のベトナムはチョウ以外のものが以外と不作…というかあまり見つけられなかった。現地では何年も通ってらっしゃっている方ともお話させていただける機会があったが、そもそも甲虫などはあまり見ていないとのこと。更にこの年末はかつてないほどチョウも少なかったという話だった。けれど、環境を見る分にはそこまで悪いとも考えづらいし、見る目がなかったのか、あるいはタイミングが悪かったのではないかと今でも思う。
ツノゼミの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
そんな中から今回は同翅類をピックアップしてみた。
明るい林縁には低い藪があり、その新芽にはツノゼミ類がけっこう見られた。
大きさは日本のトビイロツノゼミ以下だが、何しろ集団になっているためによく目立つ。
ツノゼミの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
ぱっと見には同一に見えるけれど、いくつかの種類がいたようだ。
それにしても…渋い。
ツノゼミの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
もっと熱帯らしいのがいないかと探してて見つけたのがこのツノゼミ。
いかにも熱帯らしい、意味があるのかないのか分からないほど発達した突起が素晴らしい。
さらに一緒にいた幼虫のデザインがこれまた良い。
実にいいものを見つけたなぁ…と思っていたら…
ツノゼミの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
びっしり…。
何箇所かで見つけたが特にホストを特定していないようで、コーヒーについているコロニーすらあった。
また、保護するアリも場所によって異なっていたので、決して珍しいものではないのかもしれない。
ハゴロモの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
キララシジミを探そうと叩き出しをしていたら落ちてきたハゴロモ。
葉脈や枯れた部分を模した翅は隠蔽効果が高そうだ。
こういう出会い方をしていなければ、恐らく見つけられなかったことと思う。
マルウンカの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM+CloseUpLens ストロボ2灯
マルウンカの仲間。全体的には日本のものと同様だが、蛍光グリーンの斑紋がイカしてます。
ハゴロモの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
もちろん比較的おとなしいデザインのハゴロモもいる。
熱帯における昆虫の多様性はド派手なものが増えるだけでなく、膨大な数の地味な種類が増えることによってなりたっているはずだ。
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2009.01.14 | Comments(5) | Trackback(0) | 遠征記
