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彼の国・越南 その4:擬態する虫たち

林内の流れ
林内の流れ EOS50D EF17-40mmf4LUSM
ベトナム編第4回は、この旅で見た擬態する虫たちを紹介。
模倣擬態、隠蔽擬態を取り混ぜてお送りします。


ツムギアリ
ツムギアリ EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
というわけで、まずはアリ擬態。
熱帯域でもアリは嫌われもののようで、擬態のモデルとなるケースがある。
こちらはツムギアリのつむぎん。
気が荒くてすぐ噛みつくので厄介。もちろん私も逃げますよ。
キリギリスの一種
キリギリスの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
キリギリスの一種の幼虫。一目でアリ擬態とわかる体形だが、面白いのは体の輪郭を誤魔化すのに緑の配色をあしらっている点。
日本にいる昆虫の場合体の輪郭を消すのには白が使われていることが多いけれど、こちらは自らがいる場所を葉の上と前提にしているようだ。
キバガの仲間
キバガの仲間 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
同じアリ擬態でも、こちらは輪郭を消すのに白を使っている。
以前マレーシアでも同じようなガを撮影した記憶があるので、いつも見ているところは同じということだろうか。
う~ん…。
ゲンセイの一種
ゲンセイの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
続いてハチ擬態…と言いたいけれど、このゲンセイに関しては単なる警告色のような気がしないでもない。よく飛翔する種だったが、飛ぶときには前翅を開いてしまうのでハチには見えなかった。
カッコウムシの一種
カッコウムシの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
美しいカッコウムシの仲間。見つけた時に思わず「アリバチ擬態!!」と叫んでしまったが、よく考えてみたらこの場所にこの配色のアリバチがいるか分からないのでそう言い切れるかどうか…。
キララシジミの活動時間帯に同じような葉の上で観察したが、活発に動き回って獲物を探していたようだ。
Celastrinaさんの観察ではなんとキララシジミに襲いかかるという行動を見せてくれたそうな。
バッタの一種
バッタの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
ここからは隠蔽擬態。
茶色のバッタというのはよくあるけれど、こういう行動を見てしまうとやはり自分の色をわかっているとしか思えない。
ガの一種
ガの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
ちょっと大きく写し過ぎたので分かりづらいかもしれないけれど、目を細めて見ていただければ…ほら、クルッとカールした枯れ葉に見えないだろうか。
日本で言うところのムラサキシャチホコ的な擬態パターン。
キリギリスの一種
キリギリスの一種 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
そして極めつけはこちら。
これは自分が発見したのではなく、現地で同行させていただいたK.Sさんが「こんなの見つけたんですけど…」と持ってきてくれたもの。
その時は帰り際だったためキープさせていただき、後日適当な枝につけてみたところ見事な擬態を見せてくれた。
ちなみに擬態が上手いためか、動きは非常にトロく、おっとりとしている。
やはり天は二物を与えない…のかもしれない。

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テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

2009.01.18 | Comments(0) | Trackback(0) | 遠征記

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