彼の国・越南 その8:シジミチョウとシジミタテハ
彼らの獲物 GR-DigtalII
ベトナム編第8回はシジミチョウとシジミタテハの仲間をまとめてお届けします。
一緒にしたのはシジミタテハが少なかったから…という理由だけですのでお間違えなきよう。
上の写真はDam briで出会った兄弟?(兄)
ランか何かを持っているなぁと思っていたら、弟の方が車の近くの木をするすると登り始め、あっという間に上へ登ってしまった。
で、上の弟が木の上の着生植物をはがし、下の兄へと投げる。
ほえ~…と、その風景を眺めていたわけですが、折角なので採ってるものを見せてもらった。
蘭が目的っぽかったのですが、車の近くの木にはサトイモ科のものしかなかったみたい。
それにしても、こんなこと、日本じゃできないですね。
危ないって止められます。
Loxura atymnas EOS50D EF100mmMacroUSM
と言うわけで、シジミチョウです。
曇天時にふらふらと林縁を飛んでいたもの。
長い尾が優雅?だけど、眼は怖い。
Yasoda tripunctata EOS50D EF100mmMacroUSM
こちらもほぼ同じ場所で撮影したもの。
日本に帰ってくるまではてっきり同種だと思っていたが、別種だった。
L.atymnasは昼間の曇天時に目線から上をふらふらと飛び、こちらは撮影したのが朝イチで膝下を群れ飛んでいた。
長い尾を持つシジミチョウは樹上性のものばかりかと思っていたけれど、そうでもないらしい。
Neocheritra fabronia EOS50D EF100mmMacroUSM
Celastrinaさんが見つけたNeocheritra fabronia。
純白を基調をしたゴージャスな種類で、発見者のCelastrinaさんは「アオザイシジミと呼びたいですねぇ」と言っていた。
確かに現地の女子高生の制服は真っ白なアオザイだったし、イメージは重なるな~と思う。
ちなみに女子高生は撮りそびれた。
Pithecops corvus EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
Pithecops corvus…というと蝶屋以外にはわかりづらいが、要はリュウキュウウラボシシジミ。
林内の薄暗い所をチラチラと飛ぶのでとても目立つ。
Miletus mallussp. EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
アシナガシジミの一種。図版を見てもよく違いがわからないのだが、M.anconでいいのだろうか…(追記:写真のものはMiletus mallusと判明)。
この類は日本で言うところのゴイシシジミのような生態をしていて、幼虫はアブラムシを食べてそだつそうである。
そんな話を聞いて幼虫を見つけてみようかと探してみたが、残念ながら見つからなかった。
Spalgis epius EOS50D EF100mmMacroUSM
シロモンクロシジミSpalgis epius。
こちらも幼虫は肉食。日本では数年前に石垣島で発生したことも。
蛹は人面蛹と呼ばれている特殊な形…らしい。
Spalgis epius EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
こちらがその蛹。
幼虫がカイガラムシ食いなので、カイガラムシのたくさんついたコーヒーの葉についていた。
発見した当初は人面蛹なる言葉も知らず「わ~い、鳥糞モドキの蛹だ~」ぐらいにしか思っていなかったが…かろうじて人面に見えるだろうか。
ここからはシジミタテハ。
シジミタテハ科は日本には分布していない分類群なので、いままで写真を撮った記憶がなかった。
南米では激しく種分化して繁栄しているが、東南アジアでは地味目なのが多い印象。
実際には他の種もいたのだけれど、帰ってきたら撮影していなかった。
なんでもいいからシャッターを押すってのは大切だが、まだあまり徹底できていない。
Zemeros flegyas EOS50D EF100mmMacroUSM
もっともよく見たシジミタテハ。
林縁の空き地なんかに多く、ついつい後回しに…。
結局この種類も意外に撮影していなかった。
Abisara echeriussp.?EOS50D EF100mmMacroUSM 内臓ストロボ
これもシジミタテハだが、どーにも種類がよく分からない(追記:A.echeriusと判明)。
ただ単に普通種の新鮮個体で綺麗なだけなのか、それとも別種なのか…。
こういうときに写真は弱いなぁ…。
- 関連記事
-
-
彼の国・越南 その10:セセリ類 2009/02/24
-
彼の国・越南 その9:越南的日影者 2009/02/15
-
彼の国・越南 その8:シジミチョウとシジミタテハ 2009/02/06
-
彼の国・ベトナム その7:Dambriのタテハ 2009/01/28
-
彼の国・越南 その6:ヨーチウたち 2009/01/26
-
2009.02.06 | Comments(4) | Trackback(0) | 遠征記
