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コミミズク幼虫

オオミドリシジミ越冬卵とコミミズク幼虫
オオミドリシジミ越冬卵とコミミズク幼虫 GR-Digtal II
相変わらず枝先ウォッチャーな日々が続いているが、少し進展があった。
…といっても本命はまだなんだけど。
ことの起こりは3日前、2月7日にさかのぼる。
ずっと探してるのに未だ見つからぬ虫を探して北杜市の林を歩いていたが、見つかったのはオオミドリシジミ越冬卵の越冬卵のみ。折角なのでそれだけ撮影してその日は帰宅し、撮影した写真(上)を見直してみる…と、オオミドリシジミの越冬卵のすぐ下に怪しい影。
「うわ!やられた!」
コミミズクの幼虫じゃないか。コミミズク自体はそれほど珍しいわけではないようだが、ここ数年はちょっと気になっていた存在。翌日、早速当地を再訪してみたものの、残念ながらすでにその枝に姿はなく、どうやら前日の撮影の際、私が枝に触れた時に落ちてしまったようだった。
あああ…千載一遇のチャンスが…。
意気消沈して帰宅したのは言うまでもない。
コミミズク幼虫
コミミズク幼虫 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
で、今日。またコミミズク幼虫を探して北杜市へ。一匹いたのだから、絶対にまだいるはずだ。そして自分は絶対にそれを見つけられていなかったはず…。情けないけれど、そんな確信だけはあった。
以前アオシャク幼虫を見つけておいた場所のコナラを探してみると、意外とあっさり見つかるコミミズク。う~ん…やっぱり見る場所次第なんだなぁ…。
一応押さえておいてからもう少し…とモゾモゾしていると、それが嫌だったのか歩きだすコミミくん。
あ、そっちじゃないよ…と手を出したとたん、彼はピョンと私の顔に突撃をかまし、そのまま何処かへと消えた。
えぇぇぇぇ………。
後には泣きそうな顔で呆然と立つ私だけが取り残された。
コミミズク幼虫
コミミズク幼虫 EOS50D EF100mmMacroUSM
ま、そんなことはあったもののコミミズクの幼虫が好みそうなところはなんとなくわかった。
そのうち探してればまた会えるだろうと思い、場所移動。
やっぱり予感は当たっていたようで、それほど苦もせずもう一匹。
思った通りの場所にいてくれて思わず嬉しくなる。
コミミズク幼虫
コミミズク幼虫 EOS50D MP-E65mmMacro ストロボ2灯
それにしてもこの体形は見れば見るほど驚異的だ。
細い枝に張り付くという恐ろしくピンポイント且つ単純なことに、これでもかと特化している。
親戚のミミズクもまた同じように張り付くが、体形からして好む場所は違うのだろう。
枝先ウォッチングにはちょっと疲れてきていたが、こういうことがあるとやっぱり気分はいいなぁ。

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テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

2009.02.11 | Comments(6) | Trackback(0) | セミ・ヨコバイ類

コメント

ハジメマシテ?!

 コミミズクの幼虫の素敵さにやられ初コメント入れさせて貰います!
コミミズクの幼虫の擬態すばらしいですね。最近、ちょっとヤル気が出ていない状態だったのですが、私も頑張ってなにかしら探し出したい気分になりました。

 ちょこちょこと(頻繁に?!)遊びに来させて貰っています。
今後とも宜しくお願い致します。

2009-02-12 木 11:43:57 | URL | nisimura #- [ 編集]

こんばんは

撮ったつもりが無いものが写っていることって時々ありますね。

でも、改めて探して見つけちゃうのが凄いです。

昨年末に相模原でフユシャク探索中に、偶然、蛾LOVEさんが見つけた幼虫が久々の出会いでしたが、もっと黄色っぽい個体でした。
この種は保護色の為に体色変化はできませんよね。

2009-02-12 木 21:49:29 | URL | 一寸野虫 #BKGD11fg [ 編集]

>>nisimuraさん
こちらではお初、ですね。
コミミズクの幼虫は素敵ですよ~。
普通の公園とかにいると思うので探してみてください。
またよろしくお願いしますね。
>>一寸野虫さん
改めて探すというのはよくある話です。
というか、一回でしっかり決められた試しがありません。
同じ場所に何度も行くのが私の基本ですね。

体色は任意に変えることはできないと思いますが、個体変異はかなりありそうな気がします。
あの体形だと、
地色と同じ→枝の一部
地色と違う→新芽とか鱗片
となると思われます。便利ですね。

2009-02-13 金 20:23:19 | URL | spatica #- [ 編集]

ゼフの採卵をしていると結構見つかります!そんでもって・・・コミミズクを探していると卵も見つかる・・・のかな?

カシワでハヤシを採っていたら、ミミズクの幼虫が付いていました。
コミミズクと同じような場所ですが芽に近い所でした。【ぽん!】

2009-02-14 土 22:14:50 | URL | ぽんぽこ山本 #w/JW45yM [ 編集]

うちの旦那もお話ししていたかもしれませんが、
こちらはただのミミズクが多く、
コミミちゃんは、まだお会いしていないような~。
これも鳥と虫の「だぶり和名」。
他30組み合せほど見つけましたが、
「だぶり和名図鑑」ができる気配はまだなさそう~。
両生類の卵塊探しながら、
枝先ウォッチングは欲張りかしら~。
また寄らせてもらいま~す。

2009-02-15 日 20:45:42 | URL | もりまき #- [ 編集]

>>ぽんぽこ山本さん
ゼフの採卵で見つかるのはわかるのですが、逆パターンは想像し辛いです(笑)。
ミミズクは幅が広いので、カシワの太い枝は好都合なのかも知れませんね。
コミミズクはゼフで言うとミズイロオナガなんかが産卵するところに多い気がします。どうも、彼らにとっては枝の角度が重要ではないかと感じましたが、そういう事ってゼフでもあるんでしょうか?オナガシジミなんかは横枝に多いですよね…?
>>もりまきさん
ミミズクは大きいですし、灯火にもよく飛んできますから目につきやすいのではないでしょうか。少ない経験からいうと、コミミズクの生活圏は梢付近に集中してそうな気がします。以前、剪定のためにシラカシに登ったことがありましたが、梢ではどの枝にもべたべたくっついてました。でも、その木の低い枝にはまったく!いなかったんですよ~。
ダブリ和名は面白いですが、魚-植物以外は少ないかもしれないですね。地方名を混ぜるとさらにゴチャゴチャしてきそうです。

2009-02-15 日 23:48:23 | URL | spatica #- [ 編集]

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