ムモンアカシジミ幼虫
ムモンアカシジミ幼虫 EOS50D Sigma15mmfisheye ストロボ
この週末はなぜだか慌ただしくパタパタと過ぎて行ったが、それなりに充実した週末だった。
土曜、まずはムモンアカシジミの幼虫を撮影に行く。
先日、ここの読者の方なら大抵は見ているであろうと思われる伊那谷の写真家の方のブログに、ムモンアカシジミ幼虫の記事があったのを見て、ああ、そういえばそんな時期だったと思いだした。昨年は忙しさにかまけていたのと、雨の日が多かったということで撮影できなかったが、今年はなんとかなりそうだ。不景気の影響で残業がないのをいいことに、仕事帰りに下見をして数頭の幼虫にチェックを入れておいた。
ムモンアカシジミ幼虫 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ2灯
脱皮直後の幼虫。そろそろ終齢だと思う。左上の白いのが脱皮殻。
それにしても成長速度の速さには驚かされる。昨年、GWに見た時はこんな状態だったことを考えると、ひと月もしないうちにここまで成長してしまうということになる。フシボソクサアリの大きさで比較してもらえばサイズの違いは一目瞭然だ。
ムモンアカシジミ幼虫 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
気温が低く、雨がちだった日が数日続いたためか、普段は夜行性だという幼虫たちも昼間から活発に歩きまわっていた。
ムモンアカシジミ幼虫 EOS50D EF65mmMacro ストロボ2灯
クリオオアブラムシにちょっかいを出す幼虫。何度も噛みつこうとするものの、アブラムシが硬いのかなかなか喰いつくことができず、四苦八苦していた。
ムモンアカシジミ幼虫は、日本産のゼフィルスとしては珍しく肉食性でアブラムシを食べて育つ。
同じようにアブラムシを摂食したり、アリの幼虫を食べたりするシジミチョウもいるが、その多くがアリとの接点を持つのが不思議。ゴイシシジミの場合は逆に敵対関係となるけれどもこちらはグループ揃って肉食性なようなので、その性質の獲得は別起源のような気もする(全く調べていないけれど)。
シジミチョウの類は蕾や種子など栄養価の高そうなものを専食するものも多いから、より効率がよく、高い栄養価を得ることを求めていった結果なんだろうか。
ムモンアカシジミ幼虫 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
同じ木についていた別個体。基本的に取り巻きがいっぱいいる。
ムモンアカシジミ幼虫 EOS50D EF65mmMacro ストロボ2灯
こちらはここまで近寄ったのに、ひたすら頭部を伸縮させるだけで捕食行動を示していないように見えた。1時間以上は見ていたと思うけれど、残念。
この日はこのあと出かける予定があって1時間で切り上げる予定だったのに、いつの間にやら4時間も粘ってしまっていた。流石に時間がなくなったので、これで切り上げることにした。
ムモンアカシジミ幼虫 EOS50D EF100mmMacroUSM ストロボ
ちなみに、最初にクリオオアブラムシにちょっかいを掛けていた個体はというと、いつの間にやらアブラムシに乗りかかって頭から齧りつき、その上で引きはがすというなかなかアグレッシブな捕食行動を見せていた。見た目が単なるイモムシなだけに少し弱々しいイメージを抱いていたけれど、なかなかどうしてタフな奴らだなぁ…。
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2009.06.01 | Comments(2) | Trackback(0) | チョウ
