アワフキムシの一種
アワフキムシの一種 EOS50D EF35-90mm+gyoro-8 ストロボ トリミング
少し前(12/6)の写真から、アワフキムシを一題。
いつもこのくらいの時期になると、サクラの枝にこのアワフキの姿を見かける。
多分過去に一度は同定していると思うのだけれども、どうもその辺が詳しく思い出せない。
恐らくクロスジホソアワフキでいいと思うのだが、とりあえずはsp.でおとして置くことにする。
大抵はメスアカミドリシジミの越冬卵を探していると目に入ってくるのだが、その姿といい角度といいサクラの越冬芽によく似ていていつも感心していた。
ところが、ネットでクロスジホソアワフキを検索してみたところ、成虫は専ら針葉樹を寄主としているとのこと。
不思議な話だが、クロスジホソアワフキは、成虫と幼虫で寄主を転換する変わり者であるらしい。
試しに日本動物大百科を捲ってみたら、確かに同じ記述があって、どうやら見落としていたようだ。
アブラムシではこういう生態の話をきいたことがあったが、アワフキでもあるとは知らなかった。
どおりで夏場のサクラでこのアワフキを見かけないわけだ。
アワフキムシの一種 EOS50D EF100mmMacroLISUSM+kenko1.4xtelecon ストロボ2灯
この姿がサクラの越冬芽に見事にそっくり。
てっきりこの姿は越冬のためのスタイルなのかと思っていたが、秋~冬にかけてサクラに戻ってきた成虫は産卵して死んでしまうという。
以前、2月だか3月に気になって探してみたことがあったが、確かにその時は見つからずに面食らった覚えがあった。
ははぁ…なるほどね…。
身近なものでもまだまだ面白いものは眠っているものだなぁ。
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