Vietnam again!(その1)

今回からベトナム遠征編。
どんな風にまとめようかと悩んだけれど、紀行文風味な写真乱打(善し悪しに関わらず)で行ってみようかと思います。

今回のベトナム行は12/23の朝7時前に自宅を出発、特急あずさと成田エクスプレスを乗り継いでまず成田へ。
成田へ到着したのは午前11時過ぎだったが、荷物の整理やらをやっているうちに大韓航空のカウンターには長蛇の列ができていて、ゲート前へ到着したのは搭乗開始の10分前でギリギリセーフ。
余裕を持ってきていたゆうざんさんとは対照的なスタートになった。
その後、経由地のソウル・インチョン空港でze_phさん、Celastrinaさん親子と合流し、ホーチミンのタンソンニャット空港へは現地時間の午後11時過ぎに到着。
ホテルで海野さんと合流、翌日の予定について打ち合わせたのち、就寝。
翌12/24、拠点となるBao locへ向かう途中のTac Maiでフィールド開始と相成った。
Tac Maiの林道
Tac Maiの林道 EOS50D EF17-40mmf4LUSM


Tac Maiは昨年も訪れている場所。
低標高でありながらかなりまとまった原生林が残されていて、ベトナム南部ではかなり貴重な場所ではないかと思う。
最初は張り切って飛び出したものの、冬の日本からいきなり熱帯への長旅、おまけに寝不足と来ているわけだから,
みんな調子があまりよろしくない様子だった。
アサギシロチョウ
アサギシロチョウ EOS50D EF100mmMacroLISUSM トリミング
歩いていると目の前に飛び出してきたアサギシロチョウ。
最初は「マダラがいる~」とか思っていたのだが、海野さんに「アサギシロチョウでしょ」と言われ、初めて騙されていたことに気づく。
いかん、いきなり熱帯にしてやられた…。
ヒゲナガサシガメの一種
ヒゲナガサシガメの一種 EOS50D EF100mmMacroLISUSM
地味目に飛び出してきたヒゲナガサシガメの一種。
熱帯の直射光はコントラストが高くなりすぎて露出決定が非常にシビア。
日が当っているところは容易に白飛びするし、だからと言ってアンダー目にすると影が黒潰れしてしまう。
アシナガバチの一種
アシナガバチの一種 EOS50D EF100mmMacroLISUSM ストロボ
アシナガバチの巣。
どう見ても枯れ葉に似せているとしか思えない。
熱帯ではよく見かける形だそうな…。

途中でトラップ用のベラカンを車に置いてきていたことが分かり、取りに行く。
ブツを確保してから引き返そうとすると、足元から大きな影が飛び出してきた。
少し離れたところにとまったチョウの細かい斑紋が目に入る。
オオイナズマの♀!
昨年はほとんど見なかったオオイナズマを見て、一気にテンションが上がる。
…が、車へ荷物を取りに行くだけのつもりだったので、カメラは置いてきてしまっていた。
どうすれば…と思っているうちに、腰につけておいたGRの存在を思い出す。
………これで撮るしかない。
ただでさえ敏感だというイナズマに広角で近寄るなんて無理な話かなとも思ったが、とにかくじりじりと間合いを詰めてシャッターを切った。
パルダリスオオイナズマ♀
パルダリスオオイナズマ♀ GR-DigtalII
と…撮れた…。
今回は少しはタテハも撮る、という目標があったので、これでだいぶ肩の荷が下りた。

荷物を置いてあった場所に戻ると、奥にジンメンカメムシがいたとの情報が。
気になったので、自分も奥に入って見ることにする。
パルダリスオオイナズマ♂
パルダリスオオイナズマ♂ EOS50D EF300mmf4LISUSM
ジンメンカメムシがいたという広場はすぐに分かったが、そのものは見当たらない。
かわりに2頭のトラフタテハと一頭のイナズマが頭の上でバトルを繰り広げていた。
しっかし両方とも低いところに降りてくる気配はない。
オオイナズマに至っては気付くと枝先にとまってこちらを見下ろしている。
そんなことを何度もやっているうちに、なんだか見下ろされているというよりは見下されている気分になった。
全くもって被害妄想もいいところである。
ナツメシジミ
ナツメシジミ EOS50D EF300mmf4LISUSM トリミング
昨年あれだけやっても開翅しなかったrosimonが半開翅。
この辺からちょっと落ち着いてきた。
ハイイロタテハモドキ
ハイイロタテハモドキ EOS50D EF300mmf4LISUSM
今年はどこでも飛んでいたハイイロタテハモドキにも出会う。
コオロギに群がるゲンゴロウ
コオロギに群がるゲンゴロウ EOS50D EF100mmMacroLISUSM ストロボ
轍にできた水たまりにはたくさんの小型・中型ゲンゴロウが泳いでいて、落ちたコオロギに群がっていた。
特に中型の種類は黄色と黒の模様が美しい。
体形と斑紋からしてイチモンジシマ系統ではないかと思うのだが…。
トゲヒシバッタの一種
トゲヒシバッタの一種 EOS50D EF100mmMacroLISUSM ストロボ
流れの脇にはトゲヒシバッタ。
ナガレトゲヒシとかその近縁種だろうか…。
エリルスフタオルリシジミ
エリルスフタオルリシジミ EOS50D EF100mmMacroLISUSM
吸蜜に降りてきたエリルスフタオルリシジミ。
晴天下のトップライトはやはりキツイ…。
吸蜜に訪れているこの花、通称「紫の花」と呼んでいたが、これがどこにでもあって実によくチョウを誘引する。
Tac Maiに限らず全般的にこの花は有用な吸蜜源として利用されているようだ。
詳しく同定したわけではないが、ネットを巡回しているとヒマワリヒヨドリEupatorium odoratumというのにすごくよく似ている。
熱帯アメリカ原産で、日本でも沖縄県に帰化しているとのこと。
仮にこの花がヒマワリヒヨドリだとするならば、沖縄に帰化しているぐらいだ…ベトナムで雑草化していてもおかしくはない気がする。

午後2時近くなってくるとあまりチョウも飛ばなくなってきた。
皆もだいぶしんどくなっているようで、まったりムードが漂っている。
待っていても埒があかんのう…と一人で林道を歩き始めると、向こうからなんだかとんでもないモノが飛んでくるのが見えた。
ナガサキアゲハ♀有尾型
ナガサキアゲハ♀有尾型 EOS50D EF300mmf4LISUSM ストロボ トリミング
な…なんじゃこりゃ…(この時点ではまだよくわかっていない)。
皆を呼ぶにはやや距離があったのでとにかく証拠写真だけでもと思って撮ってみるが、300mmでは相手がでかすぎてファインダーからはみ出てしまう。
おまけに吸蜜をしているのが日影でSSが稼げず、花はチョウの重みで大きく揺れると散々な状況だ。
結局ブレブレ写真を量産する羽目になったが、種類ぐらいはわかるだろう。
藪を越えていく後ろ姿を見送ってから、ze_phさんに種類を聞いてみる。
ヒパレテカザリシロチョウ
ヒパレテカザリシロチョウ EOS50D EF300mmf4LISUSM ストロボ
でもその前にDeliasが飛んできたので一応証拠カット。
終わってみれば、D.hypareteが撮れたのはこの時だけだった。

ze_phさんにさっきのアゲハについて聞いてみると「あ、ナガサキの有尾型だ」という。
そういえばさっき、Celasterinaさんがナガサキ有尾型の♀について話していたなぁ。
ホシカメムシの一種
ジュウジホシカメムシの一種 EOS50D EF100mmMacroLISUSM ストロボ
こっちに飛んでたんですよーなんて話をしながらカメムシめっけ。
ナガサキアゲハ♀有尾型
ナガサキアゲハ♀有尾型 EOS50D EF100mmMacroLISUSM ストロボ
で、同じ場所に来たらホントにもう一回出てきた。
今度もブレてしまったが、まあなんとか見れる程度には…。
ハナカマキリ
ハナカマキリ EOS50D EF100mmMacroLISUSM ストロボ
さて、ナガサキも見られたしそろそろ車に戻るかい…という途中、道脇の草むらに不自然な花弁が…?
よくよく見てみたらこれがなんとハナカマキリ!だった。
後ろから来た人たちもおおお…と言っていたが、凄かったのはここから。
近くを探すと次々と見つかり、最終的には5個体ほどが見つかった。
ハナカマキリ
ハナカマキリ EOS50D EF100mmMacroLISUSM ストロボ
別個体。
こっちは純白。
私自身ハナカマキリを見たのはこれが初めてだったが、普段はそうそう見つからないものらしい。
次々に見つかるなんて、相当運がよかったのだろう。
ハゴロモの一種
ハゴロモの一種 EOS50D EF100mmMacroLISUSM ストロボ
最後に、地味な色彩のハゴロモを見つけた。
赤茶けた地色、一見地味だが複雑な縁取り。
あ……これってベトナムの色だ…。
独りよがりな感覚ではあるが、今自分はベトナムにいるのだということを改めて認識する。

一行を乗せた車は一路、北へ。
二度目のベトナムは、まだ始まったばかりだった。

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テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

2010.01.04 | Comments(9) | Trackback(0) | 遠征記

コメント

うーん。やっぱり濃いですね~。
イヤ日本が薄くなっちゃったのか・・・

ハナカマキリも凄いですが、蝶の種類の多さは目の毒です(笑

2010-01-04 月 23:36:40 | URL | 一寸野虫 #BKGD11fg [ 編集]

うわあ、きれいで魅力的なゲンゴロウ!!特に大きい方は最高!!実物を見てみたいです。でも、もしかして、撮影だけして採集してこなかったのでしょうか?

2010-01-05 火 15:19:02 | URL | C市のS #- [ 編集]

刺激が強すぎます!

こんばんは。
これは刺激が強すぎます。
ナガサキアゲハの有尾型とハナカマキリ、、、
行ってみたいな!
どちらも見たことがありません。

2010-01-05 火 19:41:36 | URL | カオヤイ #YrgyjF6k [ 編集]

>>一寸野虫さん
まだ始まったばかりですよ~?

>>C市のSさん
そこに来ましたか…。
私もこのゲンゴロウが撮りたくてしばらく粘ったんです。
採集?も・ち・ろ・んしてあります。

>>カオヤイさん
テングビワハゴロモも十分刺激的だと思いますが…。
タイだったらどちらもいると思いますが、ナガサキアゲハの色はどうなるのか…。

こちらで海野さんが解説されてます。
http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/diary/201001/1262404779.html

2010-01-05 火 19:53:53 | URL | spatica #- [ 編集]

ナガサキアゲハ

こんばんは。
そうなんですね。
でも、タイでは雄しか見た記憶がありません。
うーん、何処にいるんだろう?

2010-01-05 火 21:53:19 | URL | カオヤイ #YrgyjF6k [ 編集]

確かに刺激強すぎ

 すさまじい。
これ以上のが続々こられたら本当にやばいです。
しかし、よいですね~。天国のようです。

2010-01-06 水 02:24:05 | URL | N #/.OuxNPQ [ 編集]

ナガサキアゲハ 有尾型

ベトナムの蝶 大変楽しく拝見しています。
海野さんの解説拝見しました、マレーシアの有尾型の腹の色は黄色ですのでお伝え下さい。(マイブログに画像有ります)

2010-01-07 木 07:22:21 | URL | アラムシャ #w3tJ/Jag [ 編集]

ホソバジャコウアゲハ

腹の色について、追加いたします。
ホソバジャコウアゲハの腹の色は 当地マレー半島では 赤(ピンク)と黄色(オレンジ)が有ります。

2010-01-07 木 14:04:21 | URL | アラムシャ #w3tJ/Jag [ 編集]

>>カオヤイさん
♀は吸水には来ないですからね~。
黒い蝶の常として、日影をメインに探してみたりするしかないかな…と。

>>Nさん
うーん…。実際に行ってしまうと意外と実感わかなかったりするんですよね…。
ベトナムの場合、マレーシアより一期一会の感が強いです。

>>アラムシャさん
コメントありがとうございます。
腹の色については、地域によって差があるということですよね。
海野さんが言いたかったのは多分、地域によって擬態のモデルが違うとナガサキの色もそれに伴って変わっていくということだったのだと思います。
ホソバジャコウの腹の色が2種類あるのであれば、場合によってはナガサキの腹の色が混在している…ということもありえないことではないかもしれません。
擬態とか、収斂とか、そういったことには興味が尽きませんね。

2010-01-07 木 23:19:24 | URL | spatica #- [ 編集]

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