クモマツマキチョウ
いきなりこんなことを書いてしまうのもどうかと思うが、高山蝶というやつにはあまり興味がなかった。
正確に言えば全く興味がなかったわけではないのだが、
高山蝶への興味<<<<<<<<<<<<<<<<<<<山に登るのメンドクサ
というのが実際の気持ちだったわけで…やっぱり興味がなかったのか!?
おかげで長野県民だというのに、未だにオオイチモンジ、タカネヒカゲ、クモマツマキチョウ、クモマベニヒカゲ、ミヤマモンキチョウ、タカネキマダラセセリなど、高山蝶らしいチョウは軒並み見たことがない。
それでも最近はあまり山を登らなくても出会える高山蝶がいるということをようやく知り、少しずつ撮ってみようかなぁと考えていたりする(相変わらず本腰をいれられないのだけど…)。
そこで今回はその一環としてクモマツマキチョウにチャレンジしてみた。
朝一番の用事を済ませて出発が9時半近くになってしまったが、それでも晴れ間と時期が会うのはこの日しかなさそうなので強行する。
車止めのゲートがあったので、そこから緩やかな登り道を歩くこと約50分でポイントへ。
ほほう…ここにクモツキが飛ぶのか…。
なんとなくイメージ通りの場所だったのでちょっと感慨深い。
先週末はたくさんの人が訪れていたようだが、この日はほとんどの人が午前中で帰ってしまったのか、あるいはもうこんな時期に来るバカはあまりいないのか、正午に現着した私の周りにはわずかに2人しか人がいなかった。
こりゃいいやと待ち始めるが…待てど暮らせどクモツキは出てこない。
2時間も待ったところでいい加減帰りたくなるが、それでもここまで来て手ぶらで帰れるかと暇つぶししながら待つことしばし。
日も傾き、もうすぐ山影に太陽が隠れようかとする16:00前、ようやく目の前にオレンジ色の姿が舞い降りてきた。
スミレでの吸蜜。
確かに夢中になる人がいるのも頷けるかな。
ハタザオ?での吸蜜はちょっとピンボケ。
あああ…。
普段だったら間違いなくここまで粘らなかったと思うが、今回はなんとなく夕方にチャンスがありそうな気がしていた。
この日は超が付くぐらいの快晴、そしてとにかく暑かった。
いや、きっと暑過ぎた。
過ぎたるは及ばざるが如しってことなのか。
GWのヒメギフが、暑すぎる日には活動のピークを朝と夕方にシフトさせていたことを思い出し、ひょっとしたらクモツキも…と思っていたのが当たったのではないかという気がする(確証はないけどね)。
ほどなくして谷間に影が落ち、クモツキの姿も消えた。
さ、帰ろ。
思ったような写真は撮れなかったけど、それでも姿が見られたんだから良しとすっぺ。
疲れ始めた足は、クモツキが撮影出来ても決して軽くなることはなく…やっぱり体力落ちたよねぇと思いながら、来た道を戻るのだった。
クモマツマキチョウ Anthocharis cardamines
2010年6月12日 長野県白馬村 EOS50D Tokina AT-X 107 DX Fisheye10-17mm F3.5-4.5, EF100mmF2.8MacroISUSM 一枚目のみストロボ、トリミング
2010.06.14 | Comments(5) | Trackback(0) | チョウ
