諏訪湖のユスリカ
ども、spaticaです。今回のネタは以前予告していたユスリカ。
春と秋の年2回、諏訪湖で大発生するユスリカ。この春も例年通り発生し、そろそろピークを過ぎ始めたところでしょうか。種類的にはオオとセスジの比率が高いと新聞に載ってた気がします。個人的にはオオなのかな?と思いますが、確実な同定はワタクシには無理なのでユスリカの一種ということにしておきましょう。
とにかくこちらをご覧下さい。以前より多少減った気がしますが、それでもやたらと数が多い。
風が強い日等には風の当たらないところに集まり、公園の木の根際なんかこの通り。諏訪湖周辺の建物では壁といわず洗濯物といわず、至る所に張り付きます。加えてコイツら体が軟弱ですぐに潰れ、それが茶色の染みになってしまうからタチが悪い。嫌われる所以です。もちろん蚊柱も作り、チャリンコでその中に突っ込んでしまうと最悪です。かく言うワタクシも何度か食べてしまったことがありました。そんなわけでユスリカが発生し始めるとローカル紙の紙面には「今年も発生 お邪魔虫」なんて見出しが躍るわけです。
しかし考えても見れば、彼らの「産めや増やせや富国強兵」の礎を築いてしまったのはニンゲンで、彼らは富栄養化した湖から有機物を取り除き、陸上へと還元しているだけ。自然界における物質循環から言えば、至極当たり前なことではなかろうか、ワタクシにはそんな風に感じられるわけです。案外、諏訪湖の浄化に一番躍起になっているのは彼らなのかもしれません。
でも、異常発生しているものはやっぱりキモチイイものではないですね。せめて少しでも彼らのいいところはないもんか?とちょっと撮影してみたんですが、こちらなんかいかがでしょう?この個体は♂なので、触覚なんか“ふわぁんっ”と広がっててなかなかキレイじゃないですか。クイっともたげた前足もいい感じ。あと驚いたのは口ひげが結構発達していること。後食はしないだろうと思い込んでいたし、いっつもうつむき加減なものだからいままで気づきませんでした。
いろいろ言われがちだけど、嫌われすぎない程度に頑張って下さい、ユスリカさん。
ちなみに彼らユスリカは、諏訪では「うんか」と呼ばれます。諏訪で話す分には問題ないんだけど、標準和名の「ウンカ」は同翅(ヨコバイ)目に属する昆虫なもんだからちょっとヤヤコシイ。昔は「え?どっちがホントのウンカなんだろう?」とか混乱したこともあったのでした。
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2006.04.12 | Comments(4) | Trackback(0) | ハエ・カ・アブ
