奄美遠征記その1:いざ、奄美へ
最初は迷っていた。
今年も奄美大島へ行きたいという気持ちは強かったものの、まずはチケットを取れるのか、そして行くとしたら誰と行くのか、そのあたりはまったく読めておらず、いつまでたっても話は漠然としたままだった。6月下旬になったところで後輩A氏(私を奄美にハメた張本人)にいろいろと聞きながら航空機の空きを探すと、希望の日時で4席のみの空席を見つけた。
いますぐ取らなければ行けなくなる…。
そんな脅迫じみた考えに絆されるまま、相棒になりそうな人間、ここの常連くぼ氏に連絡をとってみた。
s「今年の夏(ハブに咬まれる役回りで)奄美行かねーか?」
く「なんとか行けそーだなぁ。」
おし。
腰の重いくぼ氏にしちゃあ上出来だ(他人のこと言えないくせに)。
ハブの盾になりそうな相棒も手配できたし、早速予約を入れる。
かくして、思ったよりもあっさりかつサックリと、今年の奄美行きが決定したのであった。
8月10日、フライトを翌日に控え一日早く東京へ。朝8:40の便に乗るには前日入りしておかないといけないのがちと辛いのだが、一応やっておきたいこともあったので新宿辺りをウロウロする。まずはカメラをセンサークリーニングに出し、その間にヨ○バシやら紀伊○屋で買出し。終わったところでカメラを引き取りに行くといきなりとんでもないことを言われた。
「ローパスフィルタの裏に肉眼で見えるくらいのゴミが入っていますので分解清掃が必要ですね。それにかなり使い込まれていますのでオーバーホールもやった方がいいかと思います。いまなら17日ぐらいにはあがりますけれども…」
………………今から奄美行くんで絶対無理です。
いきなり前途多難。
丁重に断ってカメラを受け取ってきた。まぁ何とかなるでしょう。
その後宿泊地のくぼ邸へと行き、翌日からの動きを話し合ってから適当な時間に寝る。明日は乗り遅れないように早起きせねば…。
んで翌日。なんとか時間通りに起床し、羽田へ。長竿を手荷物として預け、出発を待つ。
お…あの飛行機か。
なんかちっちゃいし…。タラップの影で見えません…。
では行きましょうかね…。
奄美はもうすぐ…。
そしてあっという間に到着。
実際二時間ちょっとしか乗ってないもんね。近い近い。本土とは明らかに違う亜熱帯の空気を感じつつ、レンタカーをゲットしてまずは腹ごしらえ。奄美名物鶏飯を食らう。
コレが鶏飯(けいはん)。うまいのだ。
お腹がくっちくなったところで名瀬市街へと向かう。なんでもくぼ氏の元同僚さんがいるらしく、その方から生き物情報を貰うのだ。ナビの操作や慣れないコラムシフトに戸惑いつつも何とかたどり着き、情報をいただくことに成功。ついでに鼻血モノの写真(エロじゃなくて)を見せていただき、否でもテンションが上がってくる。Nさん、Sさん、本当にありがとうございました。
さて、情報をいただいたら一路島の南部へ。昨年の記憶を辿りながら、細かい位置を覚えていく…はずが、いきなり道を間違えた。折角なので記念写真を撮ってみる。
なんかどよどよしてますね。
この後は順調に車を走らせて、昨年のポイントにたどり着いた。確認しがてら付近を歩いてみる。
アマミモリバッタ
EOS20D EF100mmMacroUSM ストロボ
道沿いの葉上にはアマミモリバッタ。上空をルリカケスが横切り、近くの森からはリュウキュウアカショウビンの"キャララ…"という声が聞こえてくる。
う~ん、奄美だ。
ここへ来てようやく奄美にいる実感が沸いてきた。
時間がなくなってきたので慌ててバナナトラップを仕掛けに走る。スミナガシ奄美亜種やアカボシゴマダラも来てくれるといいんだけどなぁ…。
トラップを仕掛け終えた頃にはもう夕方。
本土とは違う、金属的なヒグラシの声を聞きながら空を見上げる。
森の中から
EOS20D Sigma17-70mmZoom PLフィルター
さあ、メインイベントの始まりだ。
でも疲れたので次回に続く…
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2006.08.19 | Comments(0) | Trackback(0) | 遠征記
